在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Nuits Saint Georges 7 vini ニュイ・サン・ジョルジュ7種

2018-03-06 19:24:45 | vini stranieri イタリア外のワイン
Nuits Saint Georges;
2007 Domaine Philippe Pacalet
1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques-Frederick Mugnier
1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges



ブルゴーニュワインの試飲会。
月に2回のペースで、全5回。
第1回目は、限定12人のところ、2人がドタキャンして10人の参加。
飲む量が増えたとはいえ、2人のキャンセル分を全員で補填することになった。

ところが、2回目からはウェイティングが出るほどの大人気で、1回目との大きな違い。
1回目終了直後からあれよあれよと言う間に参加者リストが埋まり、慌てて全回の予約を入れた。

そこで、昨日の2回目は、参加したくても参加できなかった人がいたわけだが、次回3回目もすでに数人がウェイティングになっている。


2回目は、ニュイ・サン・ジョルジョ。

1回目が2008年ヴィンテージに焦点をあて、各地のワインを比較する形だったが、今回からは、地域ごとになる。(らしい)

基本的には、ジャンカルロ氏のカンティーナから選んだものを飲む、という形なので、セミナーというより試飲会。
試飲会というより飲み会?
そう、かなり贅沢な飲み会である。

ブルゴーニュをなかなか上手に(保存もちゃんと考えて)とって置ける人は少ない。
我慢ができなくて飲んでしまうことが多いからである。(笑)


これが最初のランナップ


さて、毎回試飲のワインは6種。だが、今回は7種になった。
それも、よーくリストを見ると、ぽつんと2015年が混じっている。

Nuits Saint Georges 2007 Domaine Philippe Pacalet
1er Cru Les Pruliers 2015 Domaine Chevillon
1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques Frederick Mugnier
1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges



本当は2015年は入っていなかったのだが、なんと最初のパカレが、非常に悪いコンディション。楽しみにしていたのに残念。そこで、ピエルジョルジョ氏のカンティーナからニュイの2015年を出してきたので7種になった。
もちろん、パカレがダメになっていたことにジャンカルロ氏の罪はないわけでは、やはり今回も補填。

ブルゴーニュを飲みだすと、お金がいくらあっても足りなくなる。。。。(涙)

全体的に、ニュイは強さがあるというか、繊細さには欠けるかもしれないが、初心者にも飲みやすいと思う。
それは若いうちでも。気張らずに飲めると思う。

Nuits Saint Georges 2007 Domaine Philippe Pacalet
開けた時のコルクからして、ビタミン剤風の臭い香りが付いていた。
濁りがかなりあり、ツヤがなく、暗い色調。オリも混じっている。
香りは、野菜、肉のブロード風、飲んでみると、モヤっとした味の中に酸が混じり、余韻に野菜風味と木の中っぽい香りが残る。

パカレには期待したのだが、これはビオが持たないという話ではなく、このボトルが不運だったと思うしかない。
良いボトルだったら、きっと10年経って、すばらいい味わいになっていたかもしれないと思うと残念。まあ、仕方ない。

1er Cru Les Pruliers 2015 Domaine Chevillon
そこで、試飲会をやっているワインバーのオーナーのピエルジョルジョ氏のカンティーナから急遽出してきたニュイの2015年。
明るく魅力的な色調、スグリ、森の木の実、小さな花の香り、木苺のチューインガムなど、まあ綺麗にまとまっている。可愛らしいマドモアゼルの印象。
酸もきれいで、タンニンは繊細で、余韻にも可愛らしくフルーツが残るのだが、ギャップがありすぎ。若すぎ。
古いヴィンテージが混じってなければ良いのだが、かなり浮いた感じ。。。
+++

1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques-Frederick Mugnier
がらっと変わって、落ち着きのある感じ。香りがゆっくり出てくる。
しばらくしたら梅の香りも出てきた。
タンニンは、やや粉っぽさを感じないわけではないが、良い、期待よりかなり良い、というところ。++++

1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
色もきれい、華やかさあり、強さも申し分なく、花、フルーツが立ち上り、しばらくするとバニラ、カラメルの香りも出てきた。非常にパフォーマンスが良い。
タンニンの存在感もあるのだが、ほろ苦さが強く、余韻に残る。

モダンというか、ややとってつけた感じもある。そういう顧客を狙って造るのだと思うが、この手の華やかタイプのピノ・ノワールが好きなら受ける、という感じ。+++(+)

1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
いいねー。(ボタンをピコピコ押したい)
男性的な感じで、ステンレスのような切れ味、オレンジなど。
酸とタンニンのバランス良し。いいねー。(ピコピコ)+++++

1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
鉄、バルサミコ、スパイス、そして、美容院の香り。(なんじゃ、と言わないで)
最後の方だったことがあるが、色がやや暗め、そして、濁りが割と出ていた。
味は、ボディがあり、まだ若さあり、良いのだが。。。と思っていたところ、ボトルの最初に当たった人のをいただいてみると、香りにも味にもぐっと透明感をもっていた。++++(+)

1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges
クラシカルな味わい。最初は閉じていて、香りが上がらないのだが、じわじわと出てくる。タンニンがやわらか〜い。何も考えたくないワイン。+++++

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