在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

“バルベーラ・ダスティ・ヴァル・サルマッサ 2004”ラ・ジリバルディーナ

2007-08-24 07:53:01 | Piemonte ピエモンテ
“Barbera d’Asti Superiore Vigneti della Val Sarmassa 2004” La Giribaldina –Piemonte
トリノの郊外、丘を少し上がったところにあるレストランで飲んだ。8月のトリノは休みが多く、日曜日の夜でもあり、レストランを選ぶのに苦労したが、当たりだったと言える。
さて、せっかくトリノまで来て、よく知っているワインを飲むのではつまらない。良いレストランで適当に感じのよいウェイターがいて、テーブルに並べられているグラスは形、大きさとも申し分なく、これなら、特に「私が当店のソムリエです」という人がいなくてもお勧めを聞くには十分である。なるほど、小さなワイナリーのものというのを薦めてくれた。
バルベーラというと、その昔、酸味が強いので好きではなかった。初めて美味しいと思うバルベーラに出会ったのは、バートン・アンダーソン氏の試飲会だった。彼が選んだバルベーラを6種試飲し、こんなバルベーラがあるのかとびっくりした。バルベーラ=酸味が強いだけ、という概念が覆され、それ以来バルベーラはとても好きな品種の一つである。
色は、大変きれい。
香りは、森の木の実に鉄分ferroの香りが加わる。アルコールがやや立つ感じがある。緑の香りがあり、きれいだが、全体にややシンプルか。
味は、アルコールがやや強い。酸はバルベーラらしくきれいにある。タンニンの渋みがやや残る。味の強さは良く、持続性もまあまあ。
しかし、値段が安かった。レストランで10ユーロちょっと。この値段なら◎である。


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