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ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

La parucchiera di Stefano Incerti イタリア映画の紹介「美容師」

2017-03-30 21:38:19 | 何故か突然イタリア映画
La parucchiera 「美容師」
監督 ステファノ・インチェルティ




映画の作品の中に、髪結い、つまり美容師は結構出てくるような気がする。
それともただ単に「髪結いの亭主」の印象が強烈なだけか。
(「髪結いの亭主」は今だに個人的に謎な映画の一つ)
この意見は私だけではなく、審査員の一人も同じことを言った。

上映作品のお知らせメールを受け取った時、タイトル「髪結い(美容師)」を見て、おお、直球〜と思った。
亭主でも妻でもなく、「髪結い」。

しかし、実際は、髪結いより「美容師」だった。

場所はナポリ、バリバリのナポリ、つまりスペイン地区。

スペイン地区は、最もナポリらしいところで、今だに個人的に未知の場所。
タクシーの運転手で、道をよく知っている人が、たまに近道に通る。
そこで、車で通ったことは何度もあるが、自分の足で奥の方を歩いたことはない(さわりだけ)地区。

昔、この地区だけは絶対に足を踏み入れるな、と言われたこともあり、また、記憶では、この地区に(たぶん)間違えて入って命を落とした日本人の観光客の人もいたはず。
(今はだいぶ安全になっていると思う)

さて、そのスペイン地区に、子供と一緒に住んでいるのは美人(で当然超グラマー)のローザ。トランス他、変な同居人もいる。
海の方の高級地域の美容院で働いていたが、ローザに惚れた美容院のオーナーに襲われそうになったことに頭にきて、美容院をやめた。

飛び出したのはいいが、これでは同居人共々食べていけない。

そこで思いついたのが、自分たちで美容院をオープンすること。

昔の彼(子供の父)の協力を得て、なんとかスペイン地区にオープン。

スペイン地区に女性が美容院をオープン、カットはタダ、などが功を奏して少しずつ流行ってくのだが、元働いていた美容院から嫌がらせがたくさん入る。
それでも負けないローザ。。。。

上映後のインタヴューで、全く違うタイプの作品を作りたい、監督の言。
今度はコメディ。

ただ、ちょっとケバケバしすぎる。何もかも。(ポスターも)
美容院も家も、服装も髪の毛も、町内会のお祭りも。。。。に見ていてちょっと疲れた。

そして、出てくる女性みんなの胸が大きい。大きすぎ。男性なら目の保養になるかもしれないが、私は疲れた。(ないもののヒガミ??)

ナポリでは、トランスでも胸は大きくないとやっていけないんだろうなぁ。
どのくらいの大きさにしますか?と聞かれたら、も〜とにかく大きくして〜
みたいな感じ?

さらっと見るには良いコメディ。
4月6日上映開始ということなので、アンテプリマ。


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