在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Rio Rocca 2013 Il Farneto リオ・ロッカ 2013 イル・ファルネート

2016-07-23 21:17:20 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Rio Rocca 2013 Il Farneto





ワインに関しては何歩か秀でているササキさんの家で、ずっと前にいただいた。

時に、開眼するワイン、がある。
有名とか、美味しいとか、高級とか、そういったものとちょっと違う、超えていると言ってはオーバー、そういったものと関係ない、と言った方があっているかもしれないワインがある。

有名ならなおさらいい
美味しければさらにいい
高級ならそれはそれでいいのだが

ちょっと違うワイン。

エミリア・ロマーニャの発泡性。
王冠なので、スポン、と抜く。
ラベルの表示されているようにビオワイン。
昨今、頭をかしげるビオが多い中で、本物のビオワイン。

品種は、土着品種スペルゴラ。

やや枯れた感じの緑の香り
柑橘系の花の香りのようでもある。
カリッと焼いたパンの耳の香りもほんのり。
ちょっと臭いとも言えるので、すぐに自然派のワインだとわかる。

泡がプチプチっと広がる。
でも優しい。
いかにも上等な泡、というのとは違う。
泡も大きく、ちょっと田舎っぽい。

酸味がきりっ、ふわっとあり、持続性が長いわけではないが、何か残るものがある。

有名なワインを飲みたければそれでいい。
高級なワインを飲みたければそれもいい。
評価が高いワインを飲むのもいい。
でも、ちょっと違う、優しい、心と体に優しいワインは、時には必要である。

そっと体に染みて、心を癒してくれる。

灯台下暗しとは言ったもので、マルコのところにあった。
2013年だからちょっと経っている。
でも、美味しい。


イル・ファルネートのワインはちゃんと日本にも入っている。


イル・ファルネート / スペルグレ [2014]
イル・ファルネート
イル・ファルネート


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