在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然32 愛他主義、利己主義、インテリジェンスなマスク

2020-04-10 05:40:24 | もろもろ、つれづれ



数日前、新聞やテレビで紹介された、マスクの種類と使い方について。

すごーくわかりやすかった。


イタリアは、これからフェーズ2に入る(だろう)というところで、外出時のマスクを義務付ける州が出てきている。

イタリア人は、全くもってマスクの着用に慣れていない。

わずか、1ヶ月かそこら前までは、マスクなんてしたことがない人の方が多かったから、仕方がない。

実は、私もマスクはほとんどしたことがなかったので、未だ着用に慣れていない。


犬が、みんな口輪してる!というギャグの写真が出回ったが、もしかしたら、犬たちは本当にそう思っているかもしれない。
それくらい、イタリア人にマスクは似合わなかったのだが、世の中変わった、と思う。





さて、イタリアのマスクの基準は、日本の基準と違うと思うのだが、大きく分けた3種類の医療用マスクの違いと使いかたをわかりやすく解説したビデオが出回った。

紹介したのは、ボローニャの病院の外科医師だそう。

ビデオは、ここには掲載できないため、写真で。


1 医師、看護師が普通に着用している一般の医療用マスク  「愛他主義」のマスク、つまり、他人に優しいマスク

自分の飛沫を防ぐことはできるが、感染からは自分を守れない。
だから、他人のことを考えているマスクとのこと。

1枚、わずか10円程度らしいが、今は1枚1ユーロ前後で売っている。

なお、友人の医師いわく、みんながこのマスクをつければ、感染しにくくなるのに、とのこと。





2 FFP3と呼ばれているマスクで、フィルターの付いているタイプ  「利己主義」(エゴイスト)のマスク、つまり、自分(だけ)に優しいマスク

一番感染を抑えるマスクで、安心なのだが、イタリアの薬局などでは、1つ15ユーロ以上で販売している。
しかし、それでも、手に入りにくい。
なお、この手のマスクは、一般市民より、医療関係者に必要なので、病院に行き渡るように、一般市民が買い占めないで、とも言われている。

フィルターがあるため、他人の飛沫を防ぐには適しているが、自分の飛沫を排出してしまう、とのこと。
そこで、エゴイストのマスクとなる。



そこで、このマスクを完璧に使うには、1の医療用のマスクと併用すると良い、との解説。
なるほど。





3 N95とかFFP2と呼ばれているマスク(フィルターがない)   「インテリジェンス」のマスク

値段も中間だが、自分と他人の両方の飛沫を防ぐことができる、というもの。
だから、一番「頭が良い」マスクとなる。

自分にも他人にも同時に優しい。




どれも手に入りにくし、値段も不当に高くなっている今、場面によってうまく使い分けると良い。



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