8 vini di Podere Pradarolo
マセレーション170日と270日。。。
お誘いいただき、ポデーレ・プラダローロの縦のみ試飲会に参加。
エミリア・ロマーニャのパルマ近くに位置するワイナリー。
自然派ワインはもう当たり前のようになり、あちこちで自然派ワインの試飲会、自然派を多く、または自然派だけを扱っているエノテカもできている。
今回行われたコロッセオ近くのカフェ(というより、バー&レストラン)カフェ・プロパガンダには初めて行ったのだが、最近オーナーがかわって、自然派ワインに(ほぼ)特価するようになったらしい。
さて、プラダローロのワインは、ラベルを覚えていたので、1−2回は飲んだことがある。
しかし、意識して飲んだのは初めて。
エミリア・ロマーニャは、個人的には好きな、というより、幾つかとても好きなワイナリーのあるところだが、イタリアの中では安ランブルスコのイメージが強く、どうしてもマイナー、ハンディの大きい州である。
そんな中、キラッと光る小粒のワイナリーが、こうやって存在しているのが非常に嬉しい。
試飲のワインはバラエティに富み、赤1種、赤のスプマンテ1種、白3種(縦のみ)、スプマンテ3種(縦のみ)と合計8種。
しかし、残念だったのは、グラスが1個。(涙)
バー・スペースでの開催で、テーブルのスペースの問題もあるが、周りを見ると、ぐいっと飲み干している人が多かった。ちょっとしたアペリティフ感覚で訪れているのだろう。(笑)
さて、赤から試飲を始める。
赤から始める試飲は、白が良いものである場合、非常に嬉しい。
Velius Rosso Asciutto 2011
品種はバルベーラ。
フルーツがとてもきれいで、パフォーマンスが良い。バルベーラの酸がほのかに香り、自然派特有のアニマル臭はない。グラスを回すとタバコ、わずか土っぽい香りが出てくるが、全体に非常に心地よい香り。
アタックは、自然派らしくとても優しく、可愛らしく、酸味はあるが、フルーツの甘さととても良い対比。タンニンも悪くなく、シンプルだが、心地よいフィニッシュ。++++
Indocili Rosso Frizzante 2014
同じくバルベーラ。
こちらはニュートラルな香りで、やや弱い。アニマル臭が、強くはないが出ている。
味は超辛口。先のバルベーラの心地よい甘さはなく、酸とタンニンのほろ苦さが勝り、フィニッシュにほろ苦さが残る。++(+)
Vej Bianco Antico 2007
品種はマルヴァジア。
マセレーションは170日。7日でもなく、70日でもなく、170日、つまり約6ヶ月。
色は濃い目のオレンジ。輝きが大変よく、香りはとても魅力的。
バラ、オレンジ、ベルガモット、ニワトコ、バルサム臭、バター、ナッツ、化粧品の香りもある。除光液の香り、緑の香りがやや付いてくる感じで、かなり複雑、非常に良い。
もともと熟した白は好きというか、白も置いてから飲みたい方なので、こういう風に見事な熟成が出ている白には感動する。
アタックは強さと優雅さを持ち、酸よりタンニンの方が強いくらい。そのタンニンがとてもきれい熟して丸くなっている。まとわりつくような柔らかさ、まろやかさが出ていて、見事な余韻。持続性もある。+++++
Vej 2011
こちらは270日のマセレーション。270である。タイプミスではない。
いったいどうして?と思うが、別に誰かに教わったというわけでもなく、毎日毎日試飲して、楽しみながらワインを造っているよう。
5−6ヶ月くらいの時点で、ワインががらっと変わってくるのだそうだ。
そして、さらに置いて、こちらは9ヶ月のマセレーション。
だから2007年とガラっと味が違う、というより、この年から木の使用を止めた、ということもあるとのこと。
薬草の香りが前面に出て、ちょっと殺虫剤風の(ごめんなさい)香り、でもそれが悪いわけではなく、他は、みかん、ユーカリなど。
アタックは優しいが、その後すぐに酸とタンニンが一気に出て、最後はほろ苦さが残る。+++(+)
Vej 2014
こちらも270日。
これまた全然違う。花の香りがきれいで、細く、エレガントさが出て悪くないが、味の方は細すぎの感。酸が際立ち、タンニンも感じるが細め。持続性もまずまず。
色も、270日のマセレーションとは思えないほど、薄めの色。+++
それぞれの年のスプマンテ(2007年、2011年、2014年)3種は、クラテッロと一緒に飲めるようにスプマンテにした、とのこと。
なお、メトド・クラシコの2次発酵にはモストを使用しているそうで、最近、メトド・ソロ・ウーヴァとも呼ばれているやり方。かなり凝っている。
でも、伝統的に、自然のやり方で、自然以外のものを混ぜずに造ろうと思ったら、誰の真似をするということではなく、結局はこういうところにたどり着くんだぁ、と思った。
マセレーション170日と270日。。。
お誘いいただき、ポデーレ・プラダローロの縦のみ試飲会に参加。
エミリア・ロマーニャのパルマ近くに位置するワイナリー。
自然派ワインはもう当たり前のようになり、あちこちで自然派ワインの試飲会、自然派を多く、または自然派だけを扱っているエノテカもできている。
今回行われたコロッセオ近くのカフェ(というより、バー&レストラン)カフェ・プロパガンダには初めて行ったのだが、最近オーナーがかわって、自然派ワインに(ほぼ)特価するようになったらしい。
さて、プラダローロのワインは、ラベルを覚えていたので、1−2回は飲んだことがある。
しかし、意識して飲んだのは初めて。
エミリア・ロマーニャは、個人的には好きな、というより、幾つかとても好きなワイナリーのあるところだが、イタリアの中では安ランブルスコのイメージが強く、どうしてもマイナー、ハンディの大きい州である。
そんな中、キラッと光る小粒のワイナリーが、こうやって存在しているのが非常に嬉しい。
試飲のワインはバラエティに富み、赤1種、赤のスプマンテ1種、白3種(縦のみ)、スプマンテ3種(縦のみ)と合計8種。
しかし、残念だったのは、グラスが1個。(涙)
バー・スペースでの開催で、テーブルのスペースの問題もあるが、周りを見ると、ぐいっと飲み干している人が多かった。ちょっとしたアペリティフ感覚で訪れているのだろう。(笑)
さて、赤から試飲を始める。
赤から始める試飲は、白が良いものである場合、非常に嬉しい。
Velius Rosso Asciutto 2011
品種はバルベーラ。
フルーツがとてもきれいで、パフォーマンスが良い。バルベーラの酸がほのかに香り、自然派特有のアニマル臭はない。グラスを回すとタバコ、わずか土っぽい香りが出てくるが、全体に非常に心地よい香り。
アタックは、自然派らしくとても優しく、可愛らしく、酸味はあるが、フルーツの甘さととても良い対比。タンニンも悪くなく、シンプルだが、心地よいフィニッシュ。++++
Indocili Rosso Frizzante 2014
同じくバルベーラ。
こちらはニュートラルな香りで、やや弱い。アニマル臭が、強くはないが出ている。
味は超辛口。先のバルベーラの心地よい甘さはなく、酸とタンニンのほろ苦さが勝り、フィニッシュにほろ苦さが残る。++(+)
Vej Bianco Antico 2007
品種はマルヴァジア。
マセレーションは170日。7日でもなく、70日でもなく、170日、つまり約6ヶ月。
色は濃い目のオレンジ。輝きが大変よく、香りはとても魅力的。
バラ、オレンジ、ベルガモット、ニワトコ、バルサム臭、バター、ナッツ、化粧品の香りもある。除光液の香り、緑の香りがやや付いてくる感じで、かなり複雑、非常に良い。
もともと熟した白は好きというか、白も置いてから飲みたい方なので、こういう風に見事な熟成が出ている白には感動する。
アタックは強さと優雅さを持ち、酸よりタンニンの方が強いくらい。そのタンニンがとてもきれい熟して丸くなっている。まとわりつくような柔らかさ、まろやかさが出ていて、見事な余韻。持続性もある。+++++
Vej 2011
こちらは270日のマセレーション。270である。タイプミスではない。
いったいどうして?と思うが、別に誰かに教わったというわけでもなく、毎日毎日試飲して、楽しみながらワインを造っているよう。
5−6ヶ月くらいの時点で、ワインががらっと変わってくるのだそうだ。
そして、さらに置いて、こちらは9ヶ月のマセレーション。
だから2007年とガラっと味が違う、というより、この年から木の使用を止めた、ということもあるとのこと。
薬草の香りが前面に出て、ちょっと殺虫剤風の(ごめんなさい)香り、でもそれが悪いわけではなく、他は、みかん、ユーカリなど。
アタックは優しいが、その後すぐに酸とタンニンが一気に出て、最後はほろ苦さが残る。+++(+)
Vej 2014
こちらも270日。
これまた全然違う。花の香りがきれいで、細く、エレガントさが出て悪くないが、味の方は細すぎの感。酸が際立ち、タンニンも感じるが細め。持続性もまずまず。
色も、270日のマセレーションとは思えないほど、薄めの色。+++
それぞれの年のスプマンテ(2007年、2011年、2014年)3種は、クラテッロと一緒に飲めるようにスプマンテにした、とのこと。
なお、メトド・クラシコの2次発酵にはモストを使用しているそうで、最近、メトド・ソロ・ウーヴァとも呼ばれているやり方。かなり凝っている。
でも、伝統的に、自然のやり方で、自然以外のものを混ぜずに造ろうと思ったら、誰の真似をするということではなく、結局はこういうところにたどり着くんだぁ、と思った。