La felicità è un sistema complesso 幸せとは複雑なもの
監督 ジャンニ・ザナージ
評価は結構高い。ストーリーも、奇想天外とはいかないが普通でないところが多く面白い。
でも、個人的には、ちょっとダメだった。
こういう、わざとストーリーを作り上げた、最後はみんな幸せ、お涙頂戴ものに拒否反応を示すからだと思う。
オンラインで、「この映画をみる5つの理由」という記事も目に付いていたのだが、これを見て、あー、面白かった、と素直に言える人は幸せなんだと思う。
だから、上映後の監督のインタヴュー時、3回見たのよ、とか、面白かった!と言っている人が(全員ではない、映画の途中で立った人もいる)羨ましかった。
北イタリアの、5000人ほどの社員を抱えている会社の社長夫妻が揃って事故死。
残されたのは18歳の息子と13歳の娘。
その「お目付役」に選ばれたのがエンリコ。
最初は残された経営陣の方についていたのだが、経営陣と対立して、自分が会社を見ていくと決心した息子の信頼を勝ち取るうちに、息子の心情についていくようになる。
と、ここまではいいのだが、そこにエンリコの年の離れた弟が、自分の彼女(イスラエル人)をお兄さんに「預けて」しまうところ、「預かった」弟の婚約者を、仕方ないとはいえ今回の仕事場(北イタリア、自宅はローマの設定)に連れて行ってしまうところなど、かなりウソくさい。
最後は、エンリコと弟の「婚約者」は、お互いなんとなく惹かれ合う、と。。。予測できてしまうストーリー。
弟の婚約者は外国人で行くところがない、と言っても、追い出さないのも不自然、出て行かない方も不自然、北イタリアまで仕事なのに連れて行ってしまう、ついていくのも不自然。
エンリコは、テニスもでき、自転車も速く、ラグビーをさせれば才能を見せる。。。出来過ぎ。
両親を突然事故で失った子供たちが泣かない。途中で「3日前に両親を亡くしたの。。。」のセリフに、えー、まだ3日しか経ってないの???3日で、こんなに行動が起こせるわけがない。などなど。
でも、深く考えずに、こうもなるよねと納得しながら観れば、非常に面白いし、楽しい場面も多く、いい映画だったね~となる。
監督曰く、ある時、モード系の雑誌を見ていたところ、若い青年が、似つかわしくないきちんとした背広を着て、経営者業を背伸びしながらもやっている写真を見たのがヒントになり、この映画を思いついたとのこと。
それを、青年の視点から見るのではなく、保護役のエンリコという中間的存在の人物を主役に持ってきて、経営陣x社長の息子、黒か白かをなんとなくグレーにした、と。
イスラエル人の「弟の婚約者」は演技がうまいが、なぜイスラエル人?という当然の質問に、最初は南イタリア人など考えたがしっくりいかず、外国人として設定した。数年前、彼女が主役として出たイスラエル映画の演技が印象に残って、コンタクトし、実現したというもの。
ドラマティックでもあり、コメディでもあり、正義派、ちょっと悪い役、仲の良い兄妹、ラブストーリーではないがその予感、ちょっとお涙頂戴など、豊富な内容に、ストーリーが展開される北イタリアの山と丘陵地隊、湖の景色がとてもきれい。
監督 ジャンニ・ザナージ
評価は結構高い。ストーリーも、奇想天外とはいかないが普通でないところが多く面白い。
でも、個人的には、ちょっとダメだった。
こういう、わざとストーリーを作り上げた、最後はみんな幸せ、お涙頂戴ものに拒否反応を示すからだと思う。
オンラインで、「この映画をみる5つの理由」という記事も目に付いていたのだが、これを見て、あー、面白かった、と素直に言える人は幸せなんだと思う。
だから、上映後の監督のインタヴュー時、3回見たのよ、とか、面白かった!と言っている人が(全員ではない、映画の途中で立った人もいる)羨ましかった。
北イタリアの、5000人ほどの社員を抱えている会社の社長夫妻が揃って事故死。
残されたのは18歳の息子と13歳の娘。
その「お目付役」に選ばれたのがエンリコ。
最初は残された経営陣の方についていたのだが、経営陣と対立して、自分が会社を見ていくと決心した息子の信頼を勝ち取るうちに、息子の心情についていくようになる。
と、ここまではいいのだが、そこにエンリコの年の離れた弟が、自分の彼女(イスラエル人)をお兄さんに「預けて」しまうところ、「預かった」弟の婚約者を、仕方ないとはいえ今回の仕事場(北イタリア、自宅はローマの設定)に連れて行ってしまうところなど、かなりウソくさい。
最後は、エンリコと弟の「婚約者」は、お互いなんとなく惹かれ合う、と。。。予測できてしまうストーリー。
弟の婚約者は外国人で行くところがない、と言っても、追い出さないのも不自然、出て行かない方も不自然、北イタリアまで仕事なのに連れて行ってしまう、ついていくのも不自然。
エンリコは、テニスもでき、自転車も速く、ラグビーをさせれば才能を見せる。。。出来過ぎ。
両親を突然事故で失った子供たちが泣かない。途中で「3日前に両親を亡くしたの。。。」のセリフに、えー、まだ3日しか経ってないの???3日で、こんなに行動が起こせるわけがない。などなど。
でも、深く考えずに、こうもなるよねと納得しながら観れば、非常に面白いし、楽しい場面も多く、いい映画だったね~となる。
監督曰く、ある時、モード系の雑誌を見ていたところ、若い青年が、似つかわしくないきちんとした背広を着て、経営者業を背伸びしながらもやっている写真を見たのがヒントになり、この映画を思いついたとのこと。
それを、青年の視点から見るのではなく、保護役のエンリコという中間的存在の人物を主役に持ってきて、経営陣x社長の息子、黒か白かをなんとなくグレーにした、と。
イスラエル人の「弟の婚約者」は演技がうまいが、なぜイスラエル人?という当然の質問に、最初は南イタリア人など考えたがしっくりいかず、外国人として設定した。数年前、彼女が主役として出たイスラエル映画の演技が印象に残って、コンタクトし、実現したというもの。
ドラマティックでもあり、コメディでもあり、正義派、ちょっと悪い役、仲の良い兄妹、ラブストーリーではないがその予感、ちょっとお涙頂戴など、豊富な内容に、ストーリーが展開される北イタリアの山と丘陵地隊、湖の景色がとてもきれい。