在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Castani 2006 e Piastraia 2008 -Michele Satta

2012-04-24 19:47:14 | Toscana トスカーナ
”カスターニ 2006””ピアストライア 2008”ミケーレ・サッタ -トスカーナ州

久しぶりにサッタを飲んだ。
そういえば、結構混ぜるんだなぁ、と改めて思ったりして。いまどき、単一品種の方が人気があるのではないかと思うが、ブレンドしたものも個人的には好きである。たとえば、フリウリも単一ものよりフリウリらしいブレンドが結構好きだし、トスカーナも伝統はブレンドである。


“カスターニ”ミケーレ・サッタ 2006
色はルビー色で落ち着いた色合い。
香りにも落ち着きが出ている。バルサム臭、スパイス、黒タバコ、ブルーベリー、リコリース、革、アニス、アニマル臭、血、土っぽさなどに加えて、奥に緑が出ている。エレガントで浮いた感じがなく、個人的には好みの香り。(結構渋い感じが好きなんです。)
しかし、味の方は、タンニンが繊細で、ちょっと意外な感じだが、とてもまろやかに感じる。酸味とタンニンのバランスがよく、後味が細く長く続く。(88点)


“ピアストライア”2008
濃い目の色合いのルビー色。
若干の還元臭が出ている。(こういう還元臭が嫌いな人もいるんだろうなぁ、と一瞬考える)香りに強さがあり、ふくよかで、こちらは甘いタバコ、スパイス、バルサム臭、そして、熟したフルーツの香りがきれいでなかなか魅力的。
味は、しっかりしたボディに、決して邪魔ではない甘いバニラの香りが広がり、落ち着いたバルサム臭と一緒になり続く。(86点)



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