乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

142; 第一巻 『目で見る民俗神 山と森の神』 萩原秀三郎 写真・文東京美術刊 昭和63年 

2011-11-05 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 142;  第一巻『目で見る民俗神 山と森の神』





       
 ★★★★★


 萩原秀三郎 写真・文

 東京美術刊

 128ページ

 昭和63年

 1400円



 以前、第三巻『目で見る民俗神』「境と辻の神」と 第二巻『目で見る民俗神 豊饒の神と家の神』を読んだ。

 順番は前後して、今回は 第一巻『目で見る民俗神 山と森の神』を楽しむ。

 今回もたいへん面白かった。

 民俗学の本は多く出ているが、京都市内真ん中で生まれ育った私にはいろいろな風習のイメージをつかみにくい。

 わたしにとっては本書 目で見るシリーズは写真が多くわかりやすい。

 とても楽しいと一気に読んだ。



 memo


 中国やタイ                11、12

   苗族 ミャオ族
    土地菩薩  貴州省
    牛を殺して、先祖を祈る       30
   リス族                10
    新年の樹
   ハニ族                12
    竜樹信仰
   プイ族
    漢民族的石神信仰          30

 日本での神

   流行神  ほか多数

 死と再生
                      14
   神霊の来臨
   家屋を容器と見立てる
        戸口の敷居や鴨居に儀礼集中
        軒先が他界      沖縄
   体
        耳、口、陰部、体の節々
   本来魂を呪術
        → 耳輪、腕輪、指輪、腰飾り、首かざり
       
        注連縄           31

『地下他界』                23

   盆昨日、地に耳を当てると、精霊の叫ぶ声


 鈴、太鼓                 29
  
 山人 さんじん  33
 
   山の神
        オコゼ、猪のシッポ     34
        神楽『ししとぎり』     36

        神への供物  心臓や肝臓  36
           →   後に丸餅に変わる

        平等に分配

        タマス  九州       36
        タマシ  沖縄 

        おこもり          54


 山中他界観                63

 成人儀式と山登り             65

 木幡や真の幡祭り     福島      66


  昔の日本人は生まれなおすことで魂が強うなると考えた  67
   「うまちゃ 生まれた」と言いながら多いわの割れ目うぃくぐり抜ける  

 イタコ、ゴミソ、カミサマ         72

 霜月

   二ソの社  福井           80
     11月22、23日   オコワ、シロモチ
     23日        直会 なおらい
                費用は 「二ソ田」からの収穫

   二ソの社
     田の中、山の際、谷筋の置くのこんもり繁った森  81

 たたる神                 82

 神樹                   84-88

 山から訪れる神
     なまはげ             89


 生涯を告げる神
     ヤマドッサン           90
       山からやってくる年神
     年神               91
       正月様、歳神様
       農耕神

 収穫を告げる神              93
     国東の山人 やまど

    「ホーホー」と言いながら村人にシトギを配る。
     シトギ 【粢】 → 
      水に浸した生米をつき砕いて、種々の形に固めた食物。
      神饌(しんせん)に用いる。
      古代の米食法の一種といわれ、後世は、もち米を蒸して少しつき、卵形に丸めたものもいう。
      しとぎもち。
     シトギ  → 病気にならない

     祝詞のあと、山人神楽

「注連引鬼神」               94

 柱
     火の柱
       柱松と龍燈          106
     青葉と花の柱           108
     鳥毛と旗の柱           110

     行波神楽 ゆかば  114
         柱で舞い遊ぶ
         祖霊加入の儀式神楽

 鉾と日、月     117

 ご弊        127
 
 
     




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141;『折口信夫全集 第二巻』古代研究(民俗学篇一)から「女の家」「盆踊りの話」「信太妻の話」

2011-11-05 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


     141;  『折口信夫全集 第二巻』古代研究(民俗学篇一) から「女の家」「盆踊りの話」「信太妻の話」







 折口信夫著

 中央講論社

 1982年

 ¥ 3364




 書籍の本棚を物色していると『折口信夫全集 第二巻』古代研究(民俗学篇一)があったので手にとる。

 目次で選び立ったまま「髭龍の話」を読み始めたが、折口信夫氏の文体は独特で完全に見失う。

 休日の家族が、こわばったわたしの顔を見て笑う。

 むっずかしぃわぁ~~~☆




memo



「女の家」

  『女殺油地獄』

   「三界に家の無い女ながら、五月五日の一夜さを、女の家というぞかし。」



「盆踊りの話」

  生きみたま
  死にみたま

  七夕、盆踊り  区別が無い

  外来魂を年に一回切り替える
  「おめでとう」という詞を唱えれば、自分の霊が、上の人の體(體は旧字→体)に付加すると言う信仰

  山ごもり

  小町踊り  徳川時代

  念仏踊り
   花鎮めの祭
   阿波 徳島
   伊勢踊り  七夕と同一



「信太妻の話」

  省略
 









 
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136;『なぜ日本人はとりあえず謝るのか』「ゆるし」と「はずし」の世間論  佐藤直樹 著 2011年

2011-11-02 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



     136;  『なぜ日本人はとりあえず謝るのか』「ゆるし」と「はずし」の世間論 (PHP新書)



 
 
               





 佐藤 直樹 (著)

 PHP新書

 2011年3月

 216ページ 720円


     

本の内容

日本人は謝ることで「世間」に属することを許され存在論的安心を得る。それは「個人」が確立されていないから。本質をつく日本人論。

目次

第1章 日本人を縛る「世間」とはなにか―なぜ年齢にこだわるのか
第2章 「世間」における「ゆるし」と「はずし」―日本の犯罪率が低いわけ
第3章 「はずし」としての厳罰化―「後期近代」への突入か
第4章 「ゆるし」としての刑法三九条―理性と自由意思をもった人間?
第5章 「ゆるし」としての少年法―「プチ世間」の登場
第6章 謝罪と「ゆるし」―出すぎた杭は打たれない



  



『なぜ日本人はとりあえず謝るのか』を読了。


 まずは日本における贈与形態から日本を縛る「世間」に導かれる。

 具体例を多く取り上げられ、「はずし」としての厳罰化まで来ると、場合によっては納得いく部分も割合に多い。

 第4章真で読むよ、著者の本書を書かれた経緯にふれる。

 ここでは次のように記される。

【「近代警報の答えは、犯罪をおかした精神将棋社には理性と蚊自由磯が存在せず、犯罪をしない洗濯可能性(省略 「他行為可能性」)が無いから」という理由で 障害者の処罰が免除されたり軽減されることにおいて納得ができなかった(要約)】

 著者の【わたしは納得できなかった。】という理由、そして疑問が、著者自身の責任拳銃の出発点となったと書かれている。  107

 これについてはケースによっても各個人の考えによっても大きく意見は別れるところか…、わたしにはわからない。



 本書死刑の部分では著者は次のように記されている。77-80

【日本の死刑制度は、ケガレとミソギという「世間」の「呪術性」の、いわば中心としている。他のヨーロッパ先進産業国と異なって、日本の「世間」での死刑制度が圧倒的に支持されるのは、その「呪術性」のゆえにほかならない。】79

 ここにおいても各個人の考えによっても大きく意見は別れるだろう…、わたしにはわからない。

 作家 辺見膺(よう)氏によれば日本の死刑は呪術的なしきたりに従って行われているらしい。

      たたされる位置  丑虎 北東 鬼門 穢れが立つ場所   辺見膺(よう)『愛と痛み』   78




 第五章「「ゆるし」としての少年法」の一例ではあるが「山形マット事件」の本質を知り、身震いした。   157


  
 
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126; 『獅子』 王権と魔除けのシンボル  (アジアをゆく)荒俣宏 文 大村次郷 写真 2000年 集英社

2011-10-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

     (写真は獅子にまつわる 能楽『石橋』)

 


 126;  『獅子』王権と魔除けのシンボル  (アジアをゆく)




 
 荒俣宏 文 

 大村次郷 写真

 
 集英社

 2000年 

 117ページ

  1995 円







 龍や獅子などの聖獣に関心のある私は、先日訪れた 奈良の安部文殊院で公開されていた文殊師利菩薩像に刺激を受け、『獅子』王権と魔除けのシンボル  (アジアをゆく)を楽しむことにした。

 本書にはトルコのネムルート(本書 ネムルド山)、イスタンブーリ博物館の展示物や イランのペルセポリス、ナクシェ・ロスタム、ファールス地方、テヘラン博物館の展示物などのわたしのとってはなつかしい写真が載せられている。

 そして、この場所がこんなにも美しく写せるんだと、写真家 大村次郷氏について知りたくなった。


 そもそも獅子を意識したのは高校生の頃。

『四騎士獅子狩文様』を見て憧れのような感覚が生じたのが好きになったきっかけだった。

 そんなような曖昧な理由でこの本も楽しく読了したが、井あままでにも言われてきた大切なことと、ためになる記述がいくつかあった。

 今回も簡単にメモをと思ったが、目次とかぶる部分が多いので、ほんの一部だけ書きとめておきたい。





 memo


 獅子   

   水

   王権のシンボル

   生命の想像や再生を約束するシンボル






 人面のライオン    109- 112


   能楽『石橋』

   ペルセポリス 「万国の門」



   マンティコラス  人面ライオン体の怪物
      ライオンの身体、サソリの尾、サメの歯、人面の幻獣
      ライオンの胴体はスピードと力を表わす
      中世『動物寓意譚』Sでは、人を殺す残忍さが強調されている

      マンティコラス語源 ペルシャ語「人食い」

      東アジアには存在しない

   スフィンクス
      人面ライオン体の神
   
   ⇅

  顔がライオンである神

      獅子舞   他
   




本の内容

百獣の王ライオンは聖獣として、世界中、いつの時代にも王権のシンボルであり同時に魔除けであった。エジプトのスフィンクスから日光東照宮の唐獅子まで全アジアを貫通する高貴な獣形の千変万化。


目次

ライオンから獅子への旅―ライオンの心を持つ者・西アジア古代王国の英雄からはじまる
王権を誇示するライオン―ライオン殺しのヘラクレスへの憧憬
王城守護獣のルーツを探る―城門の番獣から冥界の遣いスフィンクスまで
星と太陽とライオンと―生命の創造や再生を約束するシンボル
猊下のライオン―仏教の国で、獅子の咆哮は信仰をひろめる王の声となった
ネパールの宝珠を冠った獅子―頭頂の角に、宇宙原理を会得する霊的エネルギーが宿る
獅子の国、獅子の山―至福の浄土を見つけるこころみの中で
須弥山に吼える聖獣―建築で表現された「世界模型」とそれを護るライオンのポーズ
舞いおどるアジアの獅子たち―たてがみと大きな目の頭を振って、獅子舞が担った儀式
漢字の国へやってきたライオン―サンスクリットの「シンハ」が「師子」になり、獅子となった
高麗にはいなかった狛犬―狛犬も唐獅子も日本で新しい意匠を得た
イメージ・ジャングルの中の獅子狩






『獅子』王権と魔除けのシンボル  (アジアをゆく)二関連のある内容の興味深いページを見つけましたのでリンクしておきたいと思います。

 唐草図鑑  ライオンから獅子への旅



 




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117; 同成社江戸時代史叢書13 『江戸庶民の信仰と行楽』 池上真由美 著 2002年

2011-09-30 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




 117; 同成社江戸時代史叢書13 『江戸庶民の信仰と行楽』  



 






 同成社江戸時代史叢書13 『江戸庶民の信仰と行楽』

 同成社

 池上真由美 著

  東京生まれ。法政大学文学部史学科卒業。雑誌編集者を経て、現在、フリーライター。旅行作家の会会員。共著に「多摩の街道」など。

 2002年 

 212ページ

 2,415円




 「BOOKデータベース」より ▼

 江戸時代後期に起こった空前の旅ブームのなかで、江戸の庶民は、遠くは伊勢に、また近くは大山や江の島に参詣の小旅行に出かけた。彼らはどんな意識で、どんなスタイルの旅を楽しんだのだろうか…。


 「BOOKデータベース」より ▼

[目次]
第1章 江戸の庶民と旅(江戸後期の旅ブーム
旅の準備 ほか)
第2章 江戸庶民と大山詣(大山の歴史
大山講 ほか)
第3章 江戸庶民の近郊行楽地(江ノ島詣
鎌倉寺社めぐり ほか)
第4章 神奈川九宿の旅篭と往還(川崎宿
神奈川宿 ほか)



 10月初旬までの予定で弁財天の企画を組まれている平等院ミュージアムに通じる内容が書かれていたため、興味深く読み進める。

 おもしろかった。

 今回も題名などの記録のみにて、失礼申し上げます。



 


 memo

    お陰参りの意味

    仮名草子を含む古典なども合わせて、旅行書の流行や意味

 


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112; 『絵馬に願いを』岩井 宏實著 二玄社 2007年 / 絵馬の起源 部分的に写す

2011-09-19 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



    112; 『絵馬に願いを』
                      

        

  



『絵馬に願いを』

 二玄社

 岩井 宏實 著

 昭和7年(1932)奈良県生まれ。立命館大学大学院修士課程修了。文学博士。大阪市立博物館主任学芸員、文化庁文化財調査官、国立歴史民俗博物館教授・民俗研究部長、帝塚山大学長、大分県立歴史博物館館長を経て、国立歴史民俗博物館名誉教授、帝塚山大学名誉教授、大分県立歴史博物館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 2007年 

 125ページ

 1600円+税


 子育てから、秘め事までを絵馬にたくして。昔懐かしい絵馬240余点をカラーで掲載。後頁には全国御利益社寺案内を付す。

 
   


 絵馬堂をのぞくのが好きだが、博物館や本で観るのも楽しいもの。

 今回は岩井宏實さんの『絵馬に願いを』を楽しませていただいた。

 写真が多く、説明が短くて簡単。大阪歴史博物館などで見たものや、見てみたいたい絵馬が多くあった。


 絵馬の起源は考古学者のK先生のお話を二度聴いたことがある。

 K先生のお話では、馬は生け贄で、それが時代を経て、随分と変化した形が絵馬である。

 従って、絵馬に馬以外の絵を描くのはおかしいという内容を話されていた。



 今回読んだ岩井宏實さんの『絵馬に願いを』にも絵馬の起源か記されていた。

 おおむねとしてのニュアンスは同じ。

 そして現在の形をとる絵馬の変形を、民間信仰或は民俗風習として受け入れられている部分に差が生じる。

 わたしは個人的には時代とともに物事は変化し、発展すると考えている。



 岩井宏實さんの『絵馬に願いを』によれば 「絵馬の起源」において次のように書かれていたので、部分的に書き写してみる。 (4-5ページ)

 1

  「絵馬」は、その文字からしても、馬との関わりがきわめて深い

   日本人は古くから心霊は乗馬姿で人界に降臨すると信じられていた
    =馬を神聖視

   まつりの神輿
    =心霊の依代よりしろとなる鏡をつけた榊を馬の背にたてた

   馬が神座の移動に必要なものであるならば、神事、祈願に際して馬を捧げるのは当然

  『常陸国風土記』献馬の風習は、崇神天皇の時代からである

   赤毛の馬、黒毛の馬、白毛の馬、


 2 

   生馬献上の風とともに、土馬・木馬などの馬形を献上する風も生まれた→ 絵馬  (奈良時代)

   この部分がK先生がおっしゃっていたところ


 3

   平安時代 神仏習混合
     乗馬姿の観世音菩薩
     こうしたことから仏に絵馬を奉納しても、何ら不思議ではなくなる

   平安時代末期
     著名寺院にも絵馬が奉納される
     それらの絵馬は今日の小絵馬のように小型で共同祈願奉納

   室町時代 
     大型絵馬も現れる
     個人祈願、現世利益


 4

   江戸時代
    『願懸重宝起』によれば、絵馬の図柄は庶民の機知にとんだ図柄や絵柄が広まるとある


 5

  絵馬を奉納する習俗
    教団や教理の上での組織を持たない呪術宗教的な信仰
    絵馬の「匿名性」

    上二点によって神仏と人間とのコミュニケーションが成立

     

   

 1~5はわたしにとっては興味のある部分だった。

 近くでは大阪の四天王寺付袋堂で「乳しぼり」(乳授け)の絵馬が見られるかもしれないと期待して、行ってみたいと思う。 

  



 

コメント (2)
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96; 『日本の民俗信仰』宮本袈裟雄/谷口 貢 編著 他13名の先生方  八千代出版 2009年

2011-08-27 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


95; 『日本の民俗信仰』





 宮本袈裟雄/谷口 貢 編著

 共著者
 宮内貴久/小島孝夫/八木 透/牧野眞一/森 隆男/蒲池勢至/西海賢二/鈴木岩弓/常光 徹/松崎憲三/古家信平/曽 士才/島村恭則

 八千代出版

 2415円  244頁

 2009年 6月発行





 民俗信仰で祀られる神仏は、生活の中に様々なかたちで見出すことができる。それらを考察していくことで、人々が生活の中で何を大切にしてきたのかについて理解を深めていけよう。民俗信仰の主要研究を民俗学の立場から示すとともに、民俗信仰が人々の生活の中でどのような意味や意義をもっているのかという現在的視点を盛り込んで論述




目次

1:民俗信仰の多様性と重層性
2:民俗信仰研究の歩み
3:家の神信仰―屋内神と屋敷神─
4:なりわいと民俗信仰
5:通過儀礼と民俗信仰
6:講と小祀の信仰
7:神社祭祀からみた民俗信仰
8:仏教と民俗信仰
9:山岳信仰と社寺参詣
10:宗教的職能者と民俗信仰
11:巫女とシャーマニズム
12:俗信と心意現象
13:現代社会と民俗信仰
特論1:沖縄の民俗信仰
特論2:華僑・在日朝鮮人と民俗信仰






        

 目次に著者名が記されてなかったので、新たに付け加える。



1:宮本袈裟雄    民俗信仰の多様性と重層性

2:谷口 貢     民俗信仰研究の歩み

3:宮内貴久     家の神信仰―屋内神と屋敷神─

4:小島孝夫     なりわいと民俗信仰

5:八木 透     通過儀礼と民俗信仰

6:牧野眞一     講と小祀の信仰

7:森 隆男     神社祭祀からみた民俗信仰

8:蒲池勢至     仏教と民俗信仰

9:西海賢二     山岳信仰と社寺参詣

10:鈴木岩弓     宗教的職能者と民俗信仰

11:常光 徹     巫女とシャーマニズム

12:松崎憲三     俗信と心意現象

13:古家信平     現代社会と民俗信仰

特論1:曽 士才   沖縄の民俗信仰

特論2:島村恭則   華僑・在日朝鮮人と民俗信仰






 8月27日

 朝からの外出予定だったが雨が降りそうだったので、『日本の民俗信仰』をゆっくりと読む。

 ここのところ、興味深い民俗学関係の書物の連続で、時間があっという間に過ぎる。

 今日も家事と家族との語らいの時間以外は、本で遊んでいた。


 運がいいことに、注文していた『近松全集』(全17巻20冊+補遺揃 21冊) が一日で届く。

 中を見ると美しい師、知らない話が多い…というか、ほとんど見たことがない今は演じられてないものが多い。

『近松全集』を引っ張り出しては眺め、一日中とろんとしたコーラルレッドな時間を過ごす。

 
 ところで 『日本の民俗信仰』…やはり興味深い箇所が多い。

 今までに読んだ先生のお話や、今までどこかで読んだ内容も多くあったが、楽しくてならない。

 特に宮田登先生の名を見ると、喜びはひとしお。この本でも、宮田登の三文字を見る機会が多かった。


 内容については今回も省かせていただきます。

 毎回、メモばかり、題名の記録のみばかりで申し訳ございません。

 もっと、時間が欲しい!………



 
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95; 遊子館歴史選書2 絵で見て不思議!『鬼ともののけの文化史』 笹間良彦著 2005年 遊子館

2011-08-27 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


  


94; 遊子館歴史選書 2  絵で見て不思議!『鬼ともののけの文化史』

        


 笹間良彦 著

 笹間 良彦 (ササマ ヨシヒコ)  
 1916年東京生まれ。文学博士、日本甲冑武具歴史研究会会長


 遊子館

 2005年11月

 1,890円 240P 


 鬼と魑魅魍魎が織りなす異形の世界。

[目次]

   1 鬼の文化史(鬼学ことはじめ;奈良・平安時代の鬼;動乱期の鬼;鎌倉・室町時代以降の鬼)

   2 もののけの文化史(擬人的もののけ;蛇のもののけ;獣類のもののけ;鳥類のもののけ;湿生類のもののけ)


        




        
        

        
        




 昨日は家事以外は何もせず、ただひたすら 『鬼ともののけの文化史』を読みふけっていた。

『鬼ともののけの文化史』を見ながら『太平記』を引っ張り出したり、『古語大辞典』『日本古典文学大辞典』などを調べると思いの古か時間がかかる。

 謡曲の話も多く、楽しい時間を過ごすことができた。


 今回もメモだけで失礼申し上げます。






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94; 第三巻『目で見る民俗神』萩原秀三郎 写真・文 東京美術刊 1988年

2011-08-26 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 94; 第三巻『目で見る民俗神』

        


 萩原秀三郎 写真・文

 東京美術刊

 126ページ

 1988/04




 第三巻『目で見る民俗神』を楽しむ。

 宮田登氏や柳田國男氏の名が複数回出る。

 今まで気になっていたこと、欲しい情報、実際に写真などで欲しいと思う情報が満載。

 大阪民族博物館で見た人形や呪術的対象物が多く載っている。

 この本は私のように少しだけ民俗学に興味をお持ちの方には、お勧めします。




 ケガレを○○に送る。幸運を得ようとする呪術。

 ○○送りの○○というのは、茨城県○○神宮。

 宮田登氏 = カシマ、カミシマ、キシマ

 ○○流しは、悪霊を人形に込めて○○のさいはてに流してしまうということらしい。





 











   萩原秀三郎 著書 … 気になる本が多い



山と森の神 (目でみる民俗神) 萩原 秀三郎 (単行本 - 1988/1)

盂蘭盆経 (お経シリーズ) 藤井 正雄、 萩原 秀三郎 (単行本 - 2002/7)

稲と鳥と太陽の道―日本文化の原点を追う 萩原 秀三郎 (単行本 - 1996/7)

図説 日本人の原郷―揚子江流域の少数民族文化を訪ねて 萩原 秀三郎 (単行本 - 1990/5)

カミの発生 萩原 秀三郎 (ハードカバー - 2008/2/16)

鬼の復権 (歴史文化ライブラリー) 萩原 秀三郎 (単行本 - 2004/1)

神樹―東アジアの柱立て 萩原 秀三郎 (単行本 - 2001/3)

目でみる民俗神シリーズ (2) (目でみる民俗神シリーズ 2) 萩原 秀三郎 (単行本 - 1988/3)

地下他界―蒼き神々の系譜 萩原 秀三郎 (単行本 - 1985/7)

稲を伝えた民族―苗族と江南の民族文化 萩原 秀三郎 (単行本 - 1987/2)

オロチョン族のシャーマン (Academic series new Asia (32)) 王 宏剛、関 小雲、黄 強、 萩原 秀三郎 (- - 1999/9)

境と辻の神 (目でみる民俗神) 萩原 秀三郎 (ハードカバー - 1988/4)

日本の祭りポケット図鑑―華麗、勇壮、奇抜... (主婦の友生活シリーズ) 萩原 秀三郎 (文庫 - 1995/7)

都市鼓動 まち (日本人の原風景) 大林 太良、萩原 秀三郎、 宮田 登 (単行本 - 1986/3)

雲南―日本の原郷 萩原 秀三郎 (- - 1983/1)

日本の聖域 (11) 萩原 秀三郎、 桜井 徳太郎 (大型本 - 1982/9)

日本宗教民俗図典 (1985年) 萩原 秀三郎、 須藤 功 (- - 1985/12)

地下他界―蒼き神々の系譜 (1985年) 萩原 秀三郎 (- - 1985/7)

日本の祭り―四季のうつろい (1979年) 萩原 秀三郎 (- - 1979/3)

よみがえり (1977年) (フォークロアの眼〈8〉) 萩原 秀三郎 (- - 1977/8)

神がかり (1977年) (フォークロアの眼〈1〉) 萩原 秀三郎 (- - 1977/1)

子どもの行事12か月 (1977年) (草土新書〈2〉) 萩原 秀三郎、 本間 昇 (新書 - 1977/1)

民間の古面 (1975年) (芳賀芸術叢書) 後藤 淑、 萩原 秀三郎 (- - 1975)

古能 (1970年) 後藤 淑、 萩原 秀三郎 (- - 1970)

毛越寺の延年の舞 (1972年) 本田 安次、 萩原 秀三郎 (- - 1972)

韓国の民俗 (1974年) 萩原 秀三郎、 崔 仁鶴 (- - 1974)

神島 (1973年) 萩原 秀三郎 (- - 1973)

まつり―民族文化の素型 (1968年) 萩原 秀三郎 (- - 1968)





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93;わかりやすい稲荷信仰『豊饒の神さま』稲荷山上がり下れる諸人の袖のいろいろ杉間より見ゆ 賀茂真淵

2011-08-26 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


    93; わかりやすい稲荷信仰『豊饒の神さま』
        


(株)鎌倉新書刊 A5判・196頁・ソフトカバー

稲荷信仰は千年余の歴史を持つ我が国最大の庶民信仰です。歴史を踏まえつつ、その信仰の姿をわかりやすく解説しています。全国の稲荷神社を紹介してあり、ガイドブックとしても最適です。
【主な内容】
●古典文学の中のお稲荷さん●稲荷信仰の誕生●商売繁盛と殖産興業の神さま●津々浦々のお稲荷さん



 伏見稲荷には三、四度くらいは行ったことがある。

 また小学生の頃遊びにいった友人の会社屋上には、お稲荷さんのある家が何軒かあった。

 以前あった歌舞伎座では、入館右手の狭い庭にお日柄よろしくとばかリに お稲荷さんがいらっしゃった。

 神社や寺の多くでお稲荷さんの鳥居と旗とお社を見ることが多い。

 神仏習合の上、あちこちにお姿を拝見するお稲荷さんを不思議に思ったものである。


 わかりやすい稲荷信仰『豊饒の神さま』は前半と断片的部分とに興味のある部分があった。

 しかしこれ以上各と、お稲荷さんに罰をあてられてはたまったものではない。

 ここで記録はよしにしておこう。


 定家900円の本書は鎌倉新書刊販売サイトで購入すると900円、アマゾンの参考価格は901円。

 だが、アマゾンで中古本を買おうとすると、本屋四軒足並みそろえて新品未読品が3800円前後で取り扱う。

 いわゆる新古本が多いが、現在も稲荷信仰の信者が多く、値段が上がり希少価値を見込んでいるせいだと考えられる……か…。

 稲荷はもとは豊饒の神様らしいが、商売繁盛の神として知られている。

 ここでもお稲荷さんのご利益恩恵が授けられていると考えるのが自然かもしれない。(笑み)


 今日の昼食は「助六」を見ながら「おいなりさん」と「お団子」でも食べようかしらん…(^^)



 



 春霞 たちまじりつついなり山 こゆるこころの人しれぬかな  紀 貫之

 稲荷山上がり下れる諸人の 袖のいろいろ杉間より見ゆ     賀茂真淵

 











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87; 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から 序文、第一章、第二章

2011-08-08 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫







         87; 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から序文、第一章、第二章









 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から序文、第一章、第二章

   序文  口承文芸と民俗芸能   5-44ページ

   第一章 儀式の演劇性      45-72ページ

   第二章 民俗芸能の歴史的展開  73-130ページ

 昭和五十九年 初版

 小学館

 日本民俗学会

 494ページ 4500円

 著者代表 大林太良

 網野善彦
 大林太良
 高取正男
 谷川健一
 坪井洋文
 宮田 登
 森 浩一
 



『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から序文、第一章、第二章を読む。

 全部で494ページだから独リュにはまだ日にちがかかりそうだ。

 図書返却日が迫っているが、『演者と観客 生活の中の遊び』は少し舞台屋民俗学の好きなわたしにとっては飛ばさずじっくりと読みたい内容。

 全て気になる内容。

 アマゾンで調べると、最低値段10円から棹こう値段5000円まであった。

 これはコピーよりも利口だと、適当な(というか、かなり安い)値段の一冊を選ぶ。

 これでゆっくりと読めそうだ。

 いくら安いのを選んだとはいえ、一応購入前に家族には了解を得たのは、いうまでもない。



『演者と観客 生活の中の遊び』にはかなり充実した内容が載せられているが、文中の挿入図(縁起絵や写真など)がまた興味深い。

 各地の祭りや芸能や風習や神事があり、読んでも見てもわくわくする。

 家族が勧めたように、日本民俗文化大系は全集で買うべきだったかなと、今になって少々後悔の気持ちも生じる。

 風習や伝統芸能に興味を持たれている方にはお勧めの一冊。

 

 続きの第三章は届いてからのお楽しみ。


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84; KAWADE・道の手帖『サンカ 幻の漂泊民を探して』2005年 河出書房新社 共著

2011-08-01 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




2011年読書記録


           
            84; KAWADE・道の手帖    『サンカ 幻の漂泊民を探して』 

                




                          




 河出書房新社

 KAWADE・道の手帖

 2005年

 199P 1500円+税




 昭和40年ごろまで普通に山野で生活されていた回遊型の人々の研究をまとめ本。



 目次
  
サンカが意味するもの(だれがサンカを生んだのか―犯罪とサンカ(朝倉喬司)

コトリとサンカ(塩見鮮一郎) ほか)

特別対談 谷川健一・礫川全次 今なぜ「サンカ」なのか―サンカ学をさかのぼる

サンカとの遭遇(雑木林への道(藤森栄一)

山女(加藤博二) ほか)
総論・図版構成 サンカ学の現況―最近のフィールド調査による回遊職能民としてのサンカ(飯尾恭之)

新資料 サンカの話のおわり(江口治)

サンカの誕生と終焉を探る(ポンの行方(柳田国男)

「イタカ」及び「サンカ」(柳田国男) ほか)

インタヴュー 松田修 狂言にみるサンカの原像「察化」

対談 谷川健一・荒井貢次郎 サンカ篇 解説対談

小説『山窩調』より(山のトンビ(椋鳩十))

資料


 復元制作したサンカ文字



  


 先日から読み始めた『サンカ 幻の漂泊民を探して』 を本日読了。

 サンカについては今までにも幾らか読んでいたが、今回は多くの学者が自分の意見を延べられ、全体的なアウトラインをつかめると同時に、今までサンカに対してのわたくし自身の誤解も解くことができた。

 結構信用していた学者O氏の著書も他学者からいわせればどうしようもない部分もあるとのこと。実際に読みゆくと納得がいく。

 

 サンカの漢字表記について、諸学者が持論を唱えられているが、納得がいくものや、中には首を傾げるものもある。

 知人が日頃口を酸っぱくしていう「根拠の無い間違った名詞のこじつけ」には、充分に気をつける必要があると感じた。



 サンカについてまわりから中心にせめていくようにわかりやすかった本書。

 もう少し読みたいと思える研究者を見つけるにはもってこいだ。

 柳田國男全集4の一部は以前に読んだことがあるが、この巻はもう少し読みたい。



 実際にサンカと呼ばれる人たちと接触した学者の話には深みを感じた。

 だが、サンカのご子息がサンカについて書かれた論やサンカ自体に対する下げ済みの感じられる方もあり。

 赤松啓介氏の「個人を特定して、そこまで痛めつける必要性があるとは思えない」という言葉を思い出した。



 荒井貢次郎先生はおそらく初めてかもしれない。

 締めくくりのことば

【江戸時代中期のエタから中世に遡って民衆像をとらえるのは誤りだ。山に住む人が、全て山窩ならば、木地師、マタギも山窩になるのか。否!】

 は潔くキレが良い。


 
 今回『サンカ 幻の漂泊民を探して』で読んだ内容そのものについては、ここでは省かせていただきます。






 サンカ (民俗学)   / ウィキペディア








 

 
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7月31日 民俗学者、柳田國男が誕生し、フランツ・リストが亡くなった日。富士山噴火の最古の記録。

2011-07-31 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は2008年4月、柳田國男の『山の人生』を読んだイメージ)

 

         
         

 7月31日

 781年(天応元年7月6日) - 富士山噴火の最古の記録。

 富士山噴火 過去の前兆や大地震との連動についての基礎知識についてはここ(小山真人(静岡大学防災総合センター教授))

         

 7月31日には 民俗学者、柳田國男(1875-1962)が誕生し、フランツ・リスト(ドイツ語:Franz Liszt, ハンガリー語:Liszt Ferenc, 1811年10月22日 - 1886年7月31日)が亡くなった。


 フランツ・リストについてはココ

         

 ‘Hungarian Rhapsody ’は、長女のピアノ発表曲だった、UPした次の演奏が素晴らしいことを痛感する。

 Maksim Mrvica playing Franz Liszt's Hungarian Rhapsody No. 2
 

 Liszt, Hungarian Rhapsody No.2 Orchestra
 

         

 Franz Liszt: Liebestraum cello and piano
 

         

 Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 Liszt Paganini Etude No.3, ラ・カンパネラ 2009 Van Cliburn International
 

         



 




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79; 『かたちの謎を解く 魔除け百科』 岡田保造 著  2007年 丸善

2011-07-19 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 (写真は京都の祇園祭のちまき。流石牛頭天王関係の祭。蘇民将来と記されたちまきがあった。  2011年宵山)





記録のみ




 2011年度 79冊目     『かたちの謎を解く 魔除け百科』



 


 岡田保造  著

 丸善

 2007年07月12日

 1995円  128P






 先日読んだ『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』はとても楽しいものだった。

 今回は『かたちの謎を解く 魔除け百科』

 いつ部重複しているが、知りたい情報が満載。興味のある内容の連続で、この本も手元に置いておきたいなと感じた。

 今回も見たことのある模様も結構多い。

 イランのペルセポリスの四角や升目の文様は今回も書かれている。

 チェヘル・ソトゥーンやアリ・ガプは複数回行き、色々な模様や刻印を見たが、意識してなかったのが残念。

 もう少し早く本書と出会いたかった。


            「Chehei Sotun Museum」in Qazvin 『calligraphy』:-)  写真だけ

             チェヘル・ソトゥーン 写真だけ

             アーリー・ガープー 写真だけ
             アーリー・ガーブ 写真だけ


 

 の模様も意識して記述されていたが、二重に掘られた四角文様がイラン全域で多いと、『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』のブログ記録で書いていた。

 今回安国寺の石橋に同じ模様があることを知った。

 

 左の模様は呪符となる形であるらしい。

 日本の庭園では小の模様が多くみられるようだ。



 

 祇園祭では【蘇民将来】(しょみんしょうらい)と書かれたちまきを見た。

 日本では全国の牛頭天王を奉る社寺で 蘇民将来の符やそれに因んだものが見られる。



 奈良県の今井町では旧家の土間に抱依(えな)壷が埋められていたという。

 本書では 踏んだものの生気をもらい、新生児の将来の長寿を願う呪いで、できるだけ多く踏まれるような場所に埋めるとあった。







 気になる部分が多く抜き出すときりがないので、今回はここまでで失礼申し上げます。

 






「魔よけ」とは人生を脅かす「魔もの」から身を守り、それらを退散させ、さらには福を招く方法である。
「魔もの」には色々な種類があり、それらに対する「魔よけ」も種類が多くなる。もっとも一般的な社寺の「お守り」のほか、呪文や呪符を描いたり彫ったりするもの、たくさんの「目」や嫌な臭いで魔ものを退散させるもの、足で一定のステップを踏み自らを守るまじないなど、藁にもすがる思いの人間は色々なものに「魔よけ」の働きを期待したのである。本書では、見開き2ページ構成で国内外の様々な魔よけをカラー写真で紹介し、その形と歴史の謎に迫っていく








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78; 『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』 岡田保造 著 2008年 丸善

2011-07-17 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


記録のみ




 2011年度 78冊目     『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』



 


 岡田保造  著

 丸善

 2008 年

 112 ページ  1900円+税




『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』は2ページの見開きで写真豊富。加えて、完結に説明されている。

 わたしにとっては知りたい情報が満載。
 
 見たことのある模様も結構多く、わくわくしてくる。

 イランのペルセポリスは計十回以上行ったことがあるが、何となく見たような見てないような文様。

 の模様も意識して記述されていたが、二重に掘られた四角文様の実に多いこと。

 二重模様は今は足を踏み入れられなくなったペルセポリスの敷地内とされる向って真左の山なかの岩部にも掘ってあることを私は見つけたんだ。

 監視員に尋ねると観光地とされているペルセポリスの向って左側空間も、ペルセポリスなんだって。

 以前は自由に出入りできた山につながる空間だが、今は立ち入り禁止っていうのは残念。

 羊飼いだけは今もあの道を歩いているんだろうな…。


 イランでは他でも四角の模様を沢山見たよ。

 私は一般のおばちゃん主婦なので、難しいことはわからないけれどね。


 イランや日本の城などで見られる模様は石を運んだ人の印だと決めつけていたけれど、『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』を読んで、目からうろこ。

 岡田保造先生ってすごい人だな!おまけによくここまで集められたな☆

 ご家族のご協力も素晴らしいなと感じた。

 素晴らしいご家族だな!!!


 イランやトルコではブルーのお守りを持ったり車につけている人が多いけど、メドゥサの関係って知らなかったな。

 単なるイスラム関係のおまじない科と思っていたよ。

 イスタンブールでは柱で押さえつけられた寂し気な彼女を見たが、本書のような意味があったんだ~。


 ペペロンチーノのキーホルダーの一部分が家に散らばっているけれど、これも魔除けだったんだ。

 モザイクには魚が描かれていることが多いけれど、こちらもか…。

 魚というと中国雲南省では水の神という意味があって屋根からおしゃもじのようなものが飾られていたり、猫が飾られていたな。


 モロッコでは手型をドアに飾るところがあるらしいが、イランでもホセインの手を目一杯飾ったモスクがあったな。

 少し意味は違ってくるけれどね。


 ☆や三角や九本のクロスの話は面白かったよ。

 ガイドブックで遊んでいると、これらは色々な国で見かけるような気がする。

 本書読書途中と読み終わってから家中のペルシャ絨毯を丹念に見てみたよ。

 いろいろな門湯が織られていてわくわくするな。

 こういったところにも、厄よけや祈願が織り込まれているんだなぁ。


『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』はわたしにとっては満足にいく本だったよ。

 写真も説明も情報・知識として欲しい部分が多かった。

 この本は奈良県立情報図書館からお借りしたものだけど、買おうかな。

 それともコピーしようかな?

 もっと読みたいな、岡田保造さんの書かれた本…。





 人は弱いものである。自然の脅威には立ち向かえないし、運命には逆らえない。人は、その弱さにおののき、藁にもすがる思いで、身のまわりのいろいろなものに魔よけとしての働きを期待した―。本書では、海外は韓国から西へメキシコまでの一五カ国を、国内は北海道から沖縄までを自ら歩き回り、足で集めた魔よけの数々のかたちと歴史の謎に迫っていく。オールカラー見開き2ページ構成で、初公開写真多数。




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