歌舞伎雑感 師走に思う Ⅰ
友人から電話あり。
受話器の中からは高揚した声。
今年も南座の顔見せに行ったという。
昼夜行ったとのことだが、昼が良かったという。
納得のいく話を、彼女は得意げに話す。
彼女は歌舞伎歴二十年。
夜はいただけなかったそうな。
彼女も古典歌舞伎が好きなので、納得はいく。(笑み)
役者は良かったとのこと。
昼の目玉も堪能できたらしい。
仁左玉の声色や表情が思い浮かぶ。
これは見たかったな。
しかし・・・今年はやめた。
やめたがために、私は今月すこぶる機嫌が悪い(爆)
私は好きな役者が多く出演の顔見せをあきらめた。
理由はこうだ。
===『節約』===
この二文字が、疎ましい。
今年は他にも歌舞伎をあきらめた。
東大寺で行われた幸四郎丈の千回目『勧進帳』
こちらはイランやトルコからの帰国後間もないう理由。
残念なことをした。
人生の内の大きな失脚の一つだ。
昨日テレビABCで、その様子が放映・・・。
私は勇み立ち、Yさんにも連絡した。
が、『勧進帳』丸ごとではなく、幸四郎に密着という形。
ショックは大きい。
一月松竹座は昼夜とった。
本来なら夜の部は『女殺油地獄』と同様、三度は行く予定だった。
しかしながらここでも『節約』の二文字に、理性が加わる。
夜の部も一度だけで我慢することにした。
我ながら、おさえたな(笑み)
そんな私が今一番みたい演目は我當丈の『近頃河原の達引』なんだ。
松竹さんにこの声は届かないものだろうか。
是非関西で、この演目をお願いしたい。
それにしても今回の内容 歌舞伎雑感というよりも 単なる愚痴だな。(笑み)