おん祭 奉納相撲 奈良県春日大社にて
おん祭三日目の後宴能は、去年聴かせていただいた『東北』(写真下)http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c124aac4463f3f70053b6188b5599f77で、三度目。
お旅所の舞台の上には、珍しく鹿もあがり、神々が舞台をたたえていると言った趣が感じられた事が、今も心に残る。
ここのところ楽しみの一つにしている後宴能の前には、奉納相撲が行われる。
お旅所南側に特設された土俵。
相撲取りの方々や中学生相撲の方たちが、土俵を取り巻く。
相撲の前には、神事。
砂を盛り、塩をかけ、天に向けて祓串がさされる。
天に向けてさされる祓串は知らない。
だが、今日読了した筑波大学民族研究室の『都市と境界の民俗』によると、相撲は雨乞いの意味合いがあるという。
また、女相撲の意味なども面白いと感じる。
『都市と境界の民俗』は宮田登氏はお亡くなりになったときに、研究者が集まってこの本を書き上げたという。
宮田登氏のお人柄が感じられる。
また以前読んだ宮田登氏によると、相撲と問答、芸能に発展。また、地鎮祭の役割もあり、清めの塩、しこを踏むなどとも言われていた。
私は相撲は知らない。
また後宴能の前にある相撲奉納も見たことがない。
だが、相撲そのものの意味合いなどは興味深い。
先日から長い時間かかって読んだ『都市と境界の民俗』の中の相撲の項を読み、ふとおん祭の奉納相撲のことを思い出した。
奉納相撲を、初めから最後まで見てみたいものである。