劇団四季『美女と野獣』 京都劇場
10月17日
『アンコールワット展』を観賞後、娘と別れて一人で京都劇場『美女と野獣』を楽しむ。
劇団四季の『美女と野獣』はさすがに会場は満席。
着飾った人、親子連れ、ジーパン姿の若者やカップル・・・。
それぞれの人が薔薇のような微笑みを浮かべている。
以前はこういったミュージカルを観る機会はなかったのだが、数年前に息子と大阪公演の『キャッツ』を経験して以来、こういった商業ミュージカルもいいものだと考えるようになった。
歌舞伎にも言える事だが、わたしにとっては 劇団四季は安心してチケットを購入する事ができる劇団の一つかも知れない。
『美女と野獣』はディズニーをもとにしているが、原点はフランス民話だそうだ。
野獣や動物に変身する民話は多いが、『美女と野獣』も呪いをかけられて野獣に化してしまう。
呪いにかけられて人間以外の姿に変えられるが、最後は女性に愛されてもとの姿に戻るといったパターンの話は目を閉じると非常に多い事に気づく。
話を劇団四季の『美女と野獣』に戻そう。
『美女と野獣』は話は非常に簡素で単純。
だが、それに付随する場面場面の工夫に目を凝らしてしまう。
音楽といい、舞台といい、踊りといい、子どもから大人まで楽しむ事ができる。
ブロードウェイの舞台のような動きはたいへん華やかで目映いほどだ。
観ている側もいつしか舞台にはまり込んで、自分も踊っている錯覚に陥る。
楽しい。
『美女と野獣』はその一言につきる。
野獣がナイフでさされ、宙に舞う。
ブルーのライト、宇宙と一体化した野獣。
予想どうりの美しい舞台の展開。
女が泣き、愛を語リ、観客の涙を誘う。
演出家のあらかじめ用意された意図するところに、自らの意思で意図的に乗っかって楽しむ観客。
そして、
野獣はやさしい心を持ち、人間の姿に戻る。
ハッピーエンド。
なんと観ていて恥ずかしい事、楽しい事。
わたしは劇団四季を全く知らないが、とにかく楽しい時間を過ごす事ができた事に感謝している。
【本日の出演者】10月17日分
ビースト 飯田洋輔
ベル 鳥原如未
モリース 松下武史
ガストン 野中万寿夫
ルミエール 百々義則
ルフウ 遊佐真一
コッグスワース 青羽 剛
ミセス・ポット 竹原久美子
タンス夫人 倉斗絢子
バベット 伊藤典子
チップ 川良美由紀
【男性アンサンブル】
石野喜一
清川 晶
キン マング
柳 隆幸
藤山大祐
赤間清人
安江洋介
安芸雅史
熊川剣一
【女性アンサンブル】
市川友貴
小島由夏
倖田未稀
世登愛子
林 初実
大和貴恵
長寿真世
丸山れい
龍門祥子
渡辺夕紀