乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

6月初;『義経千本桜~道行初音旅』『仮名手本忠臣蔵~大序・三段目』『高時』『鶴亀』『吉例寿曽我』

2014-06-03 | TVで 歌舞伎・能楽
  (大神神社近く 大美和の杜の枝垂れ梅)




 6月になって、テレビで次の舞台を見ました。
『義経千本桜~道行初音旅』『仮名手本忠臣蔵~大序・三段目』『高時』『鶴亀』『吉例寿曽我』
 5月後半の記録はつける機会を逃してしまいました。お許し下さい。




 『義経千本桜~道行初音旅』


出演:尾上菊五郎 市川團蔵 坂田藤十郎
桜満開の吉野を背景に、主従の道行を描いた華やかな舞踊。シリーズでお届けしている傑作長編「通し狂言 義経千本桜」から、旅する男女の道中を華やかな舞踊劇で見せる一幕を放送。
都を追われた義経は、九州へ落ち延びるのを断念し、今は吉野の川連法眼のもとに匿われている。義経の愛妾・静御前はそれを知って吉野へと向かうが、道中、供をする佐藤忠信とはぐれてしまう。しかし、静御前が義経から形見として拝領した「初音の鼓」を打つと、忽然と忠信が現れる。この忠信、実は狐の化身で、初音の鼓の皮となった狐の子供であった…。菊五郎の狐忠信に、團蔵の逸見藤太、藤十郎の静御前で。


(2013年/平成25年10月・歌舞伎座)



 『仮名手本忠臣蔵~大序・三段目』

出演:尾上菊五郎 市川左團次 中村七之助 片岡松之助 中村芝雀 中村梅玉
赤穂浪士の討入事件に材を取り、大星由良之助(=史実の大石内蔵助)をはじめとする四十七士の仇討ちまでの困難や人間模様を鮮やかに描き上げた傑作「仮名手本忠臣蔵」。歌舞伎座柿葺落公演で昼夜にわたる通し狂言として上演された「仮名手本忠臣蔵」から、今月は古式ゆかしい「大序」と、“松の廊下”の刃傷事件が起こる「三段目」をお送りする。
口上人形で始まる「大序」は色彩美あふれる荘重な幕開きの場面。高師直が塩冶判官の妻に横恋慕したことが事件の発端となる。「三段目」では師直の陰湿な仕打ちに耐えかねた判官がついに師直に斬りかかってしまう…。菊五郎の塩冶判官、左團次の高師直、芝雀の顔世御前、梅玉の桃井若狭之助ほかの出演で。

(2013年/平成25年11月・歌舞伎座)



  『高時』

本編尺:51分
製作年:2004年
出演:中村橋之助 片岡孝太郎 坂東亀寿 片岡愛之助 坂東彌十郎

鎌倉幕府の執権北条高時は、犬を偏愛し、田楽舞にうつつを抜かしている。ある日、老婆に襲いかかった犬を殺した浪人を死罪にするようにと高時が命じるが、秋田入道が今日は二代目執権義時の忌日であると訴えると、その処罰を諦める。そして高時は、愛妾衣笠の舞を眺めて気を紛らわすが、ここへ大勢の田楽法師たちが現れて、舞い踊るうちに高時に襲いかかる…。「活歴物」(史実に基づき時代考証による扮装・演出に重きをおいた時代物)ながら幻想的な展開となり、驕った傲慢な高時を天がこらしめるという寓意が興味深い作品。橋之助の高時に、孝太郎の衣笠、愛之助の大佛陸奥守、彌十郎の秋田入道で。

(2004年/平成16年9月・歌舞伎座)



 『鶴亀』

本編尺:24分
製作年:2013年
出演:中村梅玉 中村橋之助 中村松江 中村翫雀

新開場の歌舞伎座柿葺落を寿ぐ祝儀舞踊。能の「鶴亀」の詞章をそのまま長唄に移した舞踊で、格調高く典雅なひとときをお届けする。宮中では、皇帝が出御し、新年の節会が行われている。その庭で、千年万年の寿命を捧げるという、めでたい鶴と亀による舞が披露された。梅玉の皇帝に、橋之助の亀、松江の従者、翫雀の鶴でご覧いただく。

(2013年/平成25年5月・歌舞伎座)





  『吉例寿曽我』

本編尺:32分
製作年:2006年
出演:片岡我當 片岡進之介 片岡愛之助 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 上村吉弥 中村亀鶴 市川男女蔵 市村家橘 中村信二郎(現・錦之助) 中村翫雀 中村芝雀

曽我兄弟が親の仇を討ち、若い命を散らした物語は江戸庶民に大変人気があった。『吉例寿曽我』も数ある「曽我物」のひとつで“がんどう返し”という大掛かりな舞台転換や、闇の中で巻き物を奪い合う“だんまり”など歌舞伎の様式美に富んだ作品。
鶴ヶ岡八幡宮の大石段。工藤祐経の家臣で忠義心の篤い八幡三郎と工藤家横領を企む近江小藤太は、謀反を企てに纏わる密書を奪い合って大立廻り。所かわって富士山を望む大磯の曲輪近く。工藤祐経のもとへ、曽我十郎、弟の五郎がやって来て、父の仇の工藤に対面を果たすのだった。我當の工藤祐経、芝雀の大磯の虎、翫雀の曽我五郎、信二郎の曽我十郎、愛之助の八幡三郎、進之介の近江小藤太で。

(2006年/平成18年3月・歌舞伎座)




コメント (2)
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