乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

歌舞伎『心中天網島  河庄』 二代目:中村鴈治郎 扇雀(二代目:藤十郎)  4,9★/5 1944 南座  近松門左衛門作

2022-05-17 | TVで 歌舞伎・能楽

 

 

 

 歌舞伎『心中天網島  河庄』 二代目:中村鴈治郎 扇雀(二代目:藤十郎)  4,9★/5 1944 南座  近松門左衛門作 

 

 

 

 21944年南座の歌舞伎『心中天網島  河庄』を見た。

『河庄』は私のすこな歌舞伎演目のひとつで、和事がたまらなく魅力的。

 二代目:中村鴈治郎と扇雀(二代目:藤十郎)の『河庄』は映像でもなんども見たことがあるが、何度見ても満足がいく。

 昔の『河庄』はこんなにも大爆笑させたのかと感心する。

 全てが丁寧で、くどいくらいに演じきる。

 それでいて、扇雀(二代目:藤十郎)の若き頃からの美しさと所作と今回の芝居での切なさの表し方には見入ってしまう。

 さすがの二代目:中村鴈治郎と扇雀(二代目:藤十郎)親子である。

 

 二代目:中村鴈治郎は私も南座で見たことがある。

 後ろ姿だけでも演じきられていたという印象が強い。

 まだ歌舞伎を見始めた全く理解できない歌舞伎であったが、二代目の女の後ろ姿の肩の切なさは素晴らしいと感じていた。

 

 河庄と云えば、大阪歴史博物館の平常展で展示されていたことがある。

 さらりと描かれた河庄の掛け軸を見て、

『大阪だなぁ、、、』

『芝居が見たいなぁ、、、』

と思っていた。

 淡いみずいろとくくりハチマキ(?)の掛け軸の絵は、今も心に残っている。

 

    よ!成駒屋!

 

 

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映画『VIDEOPHOBIA』4,3★/5 2020年 日活 監督・脚本宮崎大祐   廣田朋菜他

2022-05-17 | 映画

 

 

 映画『VIDEOPHOBIA』4,3★/5 2020年 日活 監督・脚本宮崎大祐   廣田朋菜他

 

  映画『VIDEOPHOBIA』を見る。

 PHOBIAとは、恐怖症、病的恐怖のこと。

 まさしく、VIDEOPHOBIAである。

 

 モノクロと女優である廣田朋菜他の見つめる大きな目は、世の中をお見透かしたようで怖い。

 そのくせ、隠しカメラを意識しながらも安直な行動に陥り、取り返しもつかないような事件に巻き込まれる。

 そう、もともと彼女はネット上で一過性の賛成の前で馬鹿げた行動をひけらかすような人間であったと言えば元も子もない。

 世の中や生い立ちや私生活など置かれた立場のせいにはしたくないが、彼女にとっては負の連鎖が波寄せて来る。

 救いの団体に心寄せても、集合体はしっくりとこないばかりか、違うところで話が展開するばかりではなく、心の傷を堀尾干される残酷さ。

 これが世間というものか。

 そして、VIDEOPHOBIAというふの日だから逃れられなくなり、彼女は整形を試み、違い一個人となりすまし生活することに。

 だが、彼女の心の傷は癒されるのであろうか、、、

 

 大きな問題点を投げかけ退職の秀作だと感じた。

 

 

 

 

 

 

監督・脚本宮崎大祐

 

青山愛
廣田朋菜
橋本宏
忍成修吾
木下悠
芦那すみれ
被害者の会会長
サヘル・ローズ

 

以下はデーアーベースより

   ▼

ネットワークの落とし穴から迷い込んだ異世界で、追いつめられる主人公の孤立と恐怖 大阪のアンダーグラウンドを舞台にした、モノクローム・サイバー・スリラー! 『大和(カリフォルニア)』『TOURISM』で国内外からの熱い注目を集めた俊英・宮崎大祐監督最新作は、ディープな大阪のさらに奥へと進んだ、異世界で繰り広げられる、今まで見たことのないモノクロスリラー。29歳の愛は、一夜を共にした男に情事の動画をネット上にばらまかれたことから精神を失調していく――。自分の映像が世界中に拡散される計り知れない恐怖と、助けを求めても自分を責めるような周りの視線。被害者が否応なく孤立する現状をえぐり出していく。日常の何気ない裂け目から見えてくる、確かに存在する異世界を、モノクロームでとらえた衝撃作が誕生した。 オリヴィエ・アサイヤス監督をはじめ、世界が絶賛! 新たなジャンルに果敢に挑む監督のもとに実力派キャスト・スタッフが集結! ヒロイン・愛を体当たりで演じたのは、サニーデイ・サービス「セツナ」のMVでブレイクした廣田朋菜。さらに『リリイ・シュシュのすべて』で注目を浴びて以来、独特の存在感を放ち続ける忍成修吾や、イラン出身のタレントで、女優としての活躍も目覚ましいサヘル・ローズの怪演にも注目してほしい。サントラは日本のみならず海外でも人気を誇るBAKU(KAIKOO)、エンディングテーマは大阪出身の大人気ラッパーJin Dogg、ヌンチャクらによるオリジナル曲だ。 モントリオール新映画祭での「魅惑的かつ凄惨!」との評を受け、今年3月の大阪アジアン映画祭の国内プレミア上映は全回満席となった。さらにフランスのアサイヤス監督は「見事な作品」と惜しみない賛辞を送る。世界が注目する日本映画の劇場公開が満を持して決定した。

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