『熊野権現縁起絵巻』 15 中巻
王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる(王子を懐妊中は首が斬れなかった)敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける(王子守護を祈願している)前に落ちた首もまた穏やかな表情。周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)
和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
中巻
王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる(王子を懐妊中は首が斬れなかった)敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける(王子守護を祈願している)前に落ちた首もまた穏やかな表情。周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)
32頁、33頁
『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
川崎剛志:解題・翻刻
高橋修 :附説
1999年
96頁
上巻
『熊野権現縁起絵巻』 1 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説
『熊野権現縁起絵巻』 2 十一面観世音菩薩 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説
『熊野権現縁起絵巻』 3 観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説
『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
『熊野権現縁起絵巻』 9 財前王をのせた車が、同時に導かれて五衰殿を出る。後をかつぐ両人が五衰殿の方を振り返る姿が、王の心残りを代弁する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年
中巻