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2010年度 179冊目 明治大学公開文化講座 27 『声なきことば・文字なきことば』
発行 明治大学人文科学研究所
風間書房
2008-03-31 第1版発行
212ページ 800円+税
昨日から読み始めた『声なきことば・文字なきことば』
今日大阪との往復中に読了。
明治大学公開文化講座はこれで十一冊目。
窪島誠一郎さんの言葉
「個」にかえるということは、……ピカソを見ている自分に会いにいく
は印象深い。
【「無言館」のこと 窪島 誠一郎】
ひしひしと熱意が伝わる。
おおむねほとんどの部分に共感を覚えた。
夫のなくした老婦人。
絵を手放せないでいるが、絵にとっては美術館におく方がいいという自分との葛藤で揺れ動く婦人に対し、
「はっきりしろ、ばばあ。」
は、冗談にしろ頂けない。
【声なきことば:テレパシー研究の真相 石川 幹人】
中学の頃『エスパー入門』などの書物が流行。理科部でもそのようなことをして遊んでいた。
ここでも確立云々も問題にされていた。
ガンツフェルト実験には驚く。
半分に切ったピンポン球を見にはり、耳にはヘッドホーンでノイズ。
テレパシーに最適な状態と考えられているらしい…。
【旧石器時代人と無文字の世界 安蒜 政雄】
難しかったので三回くらい読んだが…。難しい><
【中世人の声をめぐって 酒井 紀美】
『伴大納言絵詞』
『河人成俊等門注申詞記』
『東寺鎮守供僧方評定引付』
『山城国桂川用水差図案』
酒井紀美先生の本を続けて読んでみたい。
教授 酒井 紀美 女 SAKAI Kimi / 1947年生
専攻は日本中世史。主に、中世の荘園や村落について研究してきた。
近年は、情報伝達のしくみ、夢に関する中世人の認識のあり方などに関心がある。
今後は、在地社会の日常的な意識について考えていきたい。
1971年 大阪市立大学文学部史学科 卒業
1976年 大阪市立大学大学院文学研究科文学研究科史学専攻博士課程 単位取得満期退学
著書
No. 書名・タイトル, 著者名, 出版社名, 担当頁, ISBN, 出版年月
1. メディアと無意識, 新宮一成編著, 弘文堂, , , 2007/08
2. 中世の詞とその力, 佐藤和彦編, 東京堂出版, , , 2007/05
3. 夢から探る中世, , 角川書店, , , 2005/03
4. 「獄前の死人」をめぐって, 藤木久志, 校倉書房, , , 2004/10
5. 中世法と在地社会, 村井章介, 東京大学出版会, , , 2004/09
6. 戦乱の中の情報伝達, 有光友学, 吉川弘文館, , , 2003/05
7. 女の夢・男の夢, 黒田弘子, 吉川弘文館, , , 2002/05
8. 応仁の乱と在地の武力, 川合康, 青木書店, , , 2001/11
9. 夢語り・夢解きの中世, 酒井紀美, 朝日新聞社, , , 2001/09
10. 山城西岡の「応仁の乱」, 佐藤和彦, 東京堂出版, , , 2000/02
11. 村落間相論, 峰岸純夫, 雄山閣, , , 2000/01
12. 応仁の乱と在地社会, 網野善彦, 吉川弘文館, , , 1999/11
13. 日本中世の在地社会, 酒井紀美, 吉川弘文館, , , 1999/09
14. 寺内の落書・管領斯波義廉下知状, 上島有・大山喬平・黒川直則, 思文閣出版, , , 1998/11
15. 村落の検断-山城国久世荘-, 藤木久志, 校倉書房, , , 1997/05
16. 中世のうわさ, 酒井紀美, 吉川弘文館, , , 1997/0317. 符、その後の展開, 河音能平, 東京堂出版, , , 1996/03
18. 村落間相論の作法, 峰岸純夫, 雄山閣, , , 1991/05
19. ばさら・過差・物狂, 佐藤和彦, 新人物往来社, , , 1990/11
20. 名を籠める, 網野善彦他, 平凡社, , , 1989/01
21. 中世における一揆の組織と形態 第三章・四章, 峰岸純夫他, 東京大学出版会, , , 1981/05
22. 南北朝・室町期の公田と農民, 大阪歴史学会編, 吉川弘文館, , , 1976/01
▼解説
ことばの本質について4人の講師が熱く語る。
【講演者紹介】
窪島誠一郎(くぼしま せいいちろう)
「信濃デッサン館」「無言館」館主・作家
石川幹人(いしかわ まさと)
明治大学情報コミュニケーション学部教授 専攻:認知科学、情報学
安蒜正雄(あんびる まさお)
明治大学文学部教授 専攻:考古学
酒井紀美(さかい きみ)
茨城大学教育学部教授 専攻:日本中世史
▼目次概要
「無言館」のこと(窪島誠一郎)
声なきことば:テレパシー研究の真相(石川幹人)
旧石器時代人と無文字の世界(安蒜政雄)
中世人の声をめぐって(酒井紀美)
『悪』
『文化・空間』
『「生と死」の東西文化論』
『妖怪』
『ことば・まつり』
『江戸文化の明暗』
『歴史の中の民衆文化』
『越境する感性』
『文化における「異」と「同」』
『神話と現代』
『声なきことば・文字なきことば』
合計 十一冊。
明治大学公開文化講座講演集
書 名
講演年度 出版社 発行年月日
XXlX「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館学」 2009 〃 ‘10.3.31
XXVlll「『映画』の歓び」 2008 〃 ‘09.3.31
XXVll「声なきことば・文字なきことば」 2007 〃 ‘08.3.31
XXVl「人はなぜ旅に出るのか」 2006 〃 ‘07.3.31
XXV「『生と死』の東西文化論」 2005 〃 ‘06.3.31
XX「巡礼ーその世界ー」 2004 〃 ‘05.3.31
XX.「言語的な、余りに言語的なー現代社会とことばー」 2003 〃 ‘04.3.31
XXII.「異文化体験としての大都市一口ンドンそして東京」 2002 〃 '03.3.31
XXI.「パリ・その周縁」 2001 〃 *'02.3.31
XX.「江戸文化の明暗」 2000 〃 *'01.3.31
XIX.「『身体・スポーツ』へのまなざし」 1999 〃 *'00.3.31
XVIII「『生と死』の図像学」 1998 〃 *'99.3.31
XVII「歴史のなかの民衆文化」 1997 〃 *'98.3.31
XVI.「神話と現代」 1996 〃 *'97.3.31
XV.「越境する感性」 1995 〃 *'96.3.31
XIV.「文化における 『異』と『同』」 1994 〃 *'95.6.30
XIII.「沖縄から見た日本」 1993 〃 *'94.6.30
XII.「文化交流一日本と朝鮮」 1992 〃 '93.6.30
XI.「日本にとっての朝鮮文化」 1991 〃 '92.5.31
X.「唆味」 1990 〃 '91.5.31
IX.「異国」 1989 〃 '90.5.15
VIII.「悪」 1988 〃 '89.5.31
VII.「修羅」 1987 〃 '88.3.31
VI.「妖怪」 1986 〃 '87.9.15
V.「笑い」 1985 〃 '86.5.15
IV.「遺書・冒険」 1983・1984 〃 '85.7.15
III.「文化・空間」 1981・1982 〃 *'83.10.15
II.「ことば・まつり」 1979・1980 〃 '84.10.15
I.「精神・人生」 1977・1978
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