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(写真はイランのペルセポリス。
ペルセポリスの内外の外れたところにも遺跡跡は多い。
安全を確保、確信した上で、一人でこういったところを歩くと、すこぶる愉快。)
2009年度 39冊目
明治大学公開文化講座 XIV
『文化における「異」と「同」』
発行 明治大学人文科学研究所
風間書房
平成7年6月20日 第1版発行
700円+税
今日二冊目は、『文化における「異」と「同」』
『文化における「異」と「同」』は朝から読み始め、火事の合間合間をぬぐって楽しむ。
今、昼の12時45分。
この本は奈良の広陵町図書館から借りていただいた。
心の底から、感謝。
『文化における「異」と「同」』は内容的に、私の興味のある話しも、多かった。
一 旧植民地を訪ねて
-満州と台湾の少数民族- 中生勝美
二 異質なる者との出会い
-漱石の英国・ハーンの日本- 池田雅之
三 アメリカの黒人文学の原点を求めて
関口功
四 漂泊から定住へ
-柳田國男の前期思想をめぐって-
赤坂憲雄
中生勝美さんの 一 旧植民地を訪ねて-満州と台湾の少数民族- は日本の残した傷跡に触れるといった重い言葉が印象的。
中国やイランやトルコなどで少数民族の方たちに触れる機会も何度かあったため、非常に興味のある内容だった。
池田雅之さんの 二 異質なる者との出会い -漱石の英国・ハーンの日本- では、ハーンに感心あり。
ハーンの書斎は興味があったので、以前見に行った。
付け加えておこう。
ハーンはご存じの通り 小泉八雲のこと。
ギリシャ神話の中の植物神とか樹齢神を日本にも見出し、作品をつくりあげたといった部分が、興味深い。
確かに、ギリシャ神話のように古くに残されていたわけではないが、日本にも植物にまつわる話しは多く残され、今も浄瑠璃や歌舞伎などに残されている。
待ってましたの 赤坂憲雄先生
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/7e06810595e3150f84daa4f4f8a7c745 『民俗を織る旅』
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/946a6790eb0a401c9c53456564cd2be3 『境界の発生』
の 四 漂泊から定住へ -柳田國男の前期思想をめぐって-。
とても興味深い。参考になる部分が多く、面白かった。
今回も記録のみにて 失礼申し上げます。
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