『役者手鑑 全』13 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ 巨撰 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁
舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ 巨撰
舞台の「台」は「基の上の部分」の下には「旦」という文字が使われている。
『くずし字辞典』によれば、「「基の上の部分」の下には「旦」」に近い文字としては、「台」では、「『䑓』「基の上の部分に近い冠」の下に「至」」と書く元は「台」とは別じの文字があると記されていた。
台
䑓(この文字ですが、一部のクライアントでは表示できない場合があるそうです)
臺
連名句順 小佐川常世 巨撰
舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ 巨撰
この絵を見れば、京都生まれの私の場合は、清水の舞台を思い浮かべてしまう。
だが、こういった形状の舞台を持つ寺は全国に多くある。
舞台から雪間へ
の「雲間へ」で歌舞伎『鳴神』の「雲絶間姫」を思い浮かべる。
鳴神も馴染みの演目で、多くの役者でみた。
『鳴神』はあの露骨な表情が印象深く好きであった現中村芝翫さん(元、橋之助さん)の鳴神上人と、私のとても好きな故中村芝翫丈での親子での舞台で見てみたい!!!
今となっては叶わぬ夢ではあるが(涙)
かたの蝶ひとつ
の「蝶」で、能楽や歌舞伎の『石橋』を思い浮かべる。
歌舞伎の『石橋』も多くの役者でみたが、これもまた、今となっては見ることができない、故勘三郎さんと、長男・勘九郎(当時:勘太郎)、中村七之助さんの親子三人で舞われた『連獅子』をみてみたい。
これまでみた中で、故勘三郎さん(たしか新歌舞伎座)の気振りの数が一番多かった。
だが中村鴈治郎さんの襲名披露(松竹座)で舞われた気振りは、その数を上回ってしまった。
ちなみにこれまでで一番少ない気振りの数だったのは現松本幸四郎(当時、染五郎、確か、松竹座)であり、十数回であったことを覚えている。
舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ
『役者手鑑 全』から、過去に見たいろいろな舞台を思い出すのは楽しいことである。
『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』6 三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな 市江 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
『役者手鑑 全』9 夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)
『役者手鑑 全』11 里渡 高砂や 松葉に枝を 梅の花 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』12 蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』13 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ 巨撰 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
『役者手鑑 全』 表紙裏
安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 最終頁
序文 一オ
序文 一ウ
連名句順 二オ
立役之名家 市川團十郎 三升
『役者手鑑 全』5 三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫
『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな 市江
『役者手鑑 全』9 夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う
『役者手鑑 全』9 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や きをん
『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第 濱瀬
『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花 三朝
『役者手鑑 全』11 里渡 高砂や 松葉に枝を 梅の花
『役者手鑑 全』12 蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁
『役者手鑑 全』13 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ 巨撰
文中の「巨撰」に。
思わず書いてしまいました。^±^;
♪ハッパフミフミ・・・φ^±^ノ
それは大橋巨泉さんだろうがっ!(゚Д゚)ノx±x。・・・ナンテッタッテ、アータ
そういえば、朝丘雪路さんを捕まえて、初めて「ボイン」という言葉を使ったのが大橋巨泉さんですがね。^±^
てくっぺさん、こんばんは^^
ですよ、ね^^v
私も、巨泉さんを思い浮かべていました^^
ハッパフミフミ^^懐かしいですよね。
巨泉さんの言葉遊びになると、意味があって、それでいてナンセンスで、面白かったですよね。
今から考えると、高度な笑いだなと感じます^^
コメントをありがとうございます。 Ramcho