乱鳥の書きなぐり

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『俵藤太物語絵巻』第一軸(上巻)  1~12 

2025-01-07 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『俵藤太物語絵巻』第一軸(上巻)  1~12 

 

第一軸(上巻)

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 1 十四さいの時成りしかば、ういかう ぶり(初冠)をさせて、その名を田原藤田(ママ)と ぞ、よばれけり

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 2 ひでさとは大ごうの男なれば大蛇のせなかをむずむずとふんで、あなたへ通りけり 

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 3 まことにわらはをみしりたまはぬことはり(理)なれ。我はこのよのつねのひとにあらず。けふにもせたのからはしにてまみえ申せし大じや(大蛇)のへんげしたる女なり

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 4 かの山にむかでといふもの、いできて、野山のけだ物、かうがのうろづく(江河の鱗)をむさぼること、年久し。

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 5 「じごくをめぐらさず、今夜の中にまかりて、かのかたきをほろぼし侍るべし」

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 6 二、三千見えつるたいまつ  一どのばつときえ、百千万にいかづちのおともひしひしとなりやみにけり。さてはばけもののめつしたる(滅したる)こと、うたがひなし

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 7 藤太がまへにすゑならべたる物をみれば、まききぬ(巻絹)二つ、くびふうたる俵、しやくどう(赤銅)  のなべ一つで候へけるたわら藤太(俵藤太)

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 8 まききぬ(巻絹)をとりだしい  しやうにしたつるところにたて共たて共(裁て共裁て共)つきせず(尽きせず)。さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり

さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 9 藤太はなおもきとく(奇特)をみることこそとおもひてまつところに、だんのにやしやう(女性)あんのごとく つきあかき夜のふけがたおとづれたまう

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 10 藤太  をともなひしりゆにょ(龍女)のもん(門)に  いらせ給へば、もろもろ(諸々)のりうじん(龍人)はからへ(頭)をかたぶけ(傾け)らい(礼)をなす。

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 11 さうくはんのりうによ、百みのちんぜんをささげ出る。りうおうの御まへにすゑず。そのつぎに  は藤太、そのつぎには、りう女を入たり。そのおんじき、よのつねならず

『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 12 浦嶋の話引用うら嶋が子とやらんも、おとめにあひて  玉さかに、このとこよの国にいたりしにかかるけらくにふけりつつ、古 ゆくすゑをわすれてとしをふる

        浦島引用↓

 

『俵藤太物語絵巻』

 

 チェスター・ビューティ・ライブラリィ所蔵

 2006年

 勉誠出版

 

 

 

次回から、第二軸(中巻)

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