『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 8 まききぬ(巻絹)をとりだし(取り出し)い しやう(衣装)にしたつる(仕立つる)ところ(所)にたて共たて共(裁て共裁て共) つきせず。(尽きせず)。さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり
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、、、まききぬ(巻絹)をとりだし(取り出し)い
しやう(衣装)にしたつる(仕立つる)ところ(所)にたて共たて共(裁て共裁て共)
つきせず。(尽きせず)。さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり。、、、、、
『俵藤太物語絵巻』
チェスター・ビューティ・ライブラリィ所蔵
2006年
勉誠出版
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 1 十四さいの時成りしかば、ういかう ぶり(初冠)をさせて、その名を田原藤田(ママ)と ぞ、よばれけり
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 2 ひでさとは大ごうの男なれば大蛇のせなかをむずむずとふんで、あなたへ通りけり
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 3 まことにわらはをみしりたまはぬことはり(理)なれ。我はこのよのつねのひとにあらず。けふにもせたのからはしにてまみえ申せし大じや(大蛇)のへんげしたる女なり
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 4 かの山にむかでといふもの、いできて、野山のけだ物、かうがのうろづく(江河の鱗)をむさぼること、年久し。
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 5 「じごくをめぐらさず、今夜の中にまかりて、かのかたきをほろぼし侍るべし」
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 6 二、三千見えつるたいまつ 一どのばつときえ、百千万にいかづちのおともひしひしとなりやみにけり。さてはばけもののめつしたる(滅したる)こと、うたがひなし
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 7 藤太がまへにすゑならべたる物をみれば、まききぬ(巻絹)二つ、くびふうたる俵、しやくどう(赤銅) のなべ一つで候へけるたわら藤太(俵藤太)
『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 8 まききぬ(巻絹)をとりだしい しやうにしたつるところにたて共たて共(裁て共裁て共)つきせず(尽きせず)。さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり
さてこそ藤太をば、俵藤太と申けり
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