乱鳥の書きなぐり

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35; 「古今和歌集」より 巻第十 物名 日本古典文学大系8 岩波文庫

2011-03-19 | 和歌、短歌



 三月初めに読んだ本の記録を、忘れない間に記録しておきたいと思います。





35; 「古今和歌集」より 巻第十 物名 日本古典文学大系8 岩波文庫





「古今和歌集」より 巻第十 物名

 日本古典文学大系8

 岩波文庫






 前回読んだ王朝の歌人 4 『歌ことばを創る 紀貫之』の中に「物名」(もののな)について詳しく書かれていたので、読む。

 わたくしこういったことば遊びは好き。

 読むとなるほど、みごとに名詞(物名)が組み込まれている。

 ただ、一首だけは単なる掛詞に思え、これがなぜ「物名」に入るのか何度読んでもわからないものがあった。

 頭注でも、「これは物名らしくない」と説明され、納得した。




 心に残る歌がいくつかあった。

  423、424,427,431,437、460、465

 
「物名」の中で感心したものは複数あったが、「ほととぎす」を「来べきほど時すぎ」と見事に織り込み、ほととぎすの声さえ聴こえてきそうな 藤原としゆきの朝臣(藤原 敏行=歌人、書家。藤原南家、藤原巨勢麻呂の後裔)の歌と、しげはる(在原滋春=業平(なりひら)の第2子)の歌一首を ここでは記録しておこうと思う。  




 



        ほとゝぎす     藤原としゆきの朝臣

 423  くべきほどときすぎぬれや まちわびてなきなるこゑの人をとよむる


 


        すみながし     しげはる

 
 465  春霞なかしかよひぢなかりせば 秋くるかりほからざらまし
       中也
       なかしか
        非長非汝







 何かお気づきの点などがございましたら、お教えいただけましたら嬉しいです。


 最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。

 こころより感謝しています。










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