乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

カフカ『通りの窓』  『カフカ小説全集4 変身』池内紀訳 白水社

2025-03-11 | フランツ・カフカ/ 安部公房

 カフカ『通りの窓』  『カフカ小説全集4 変身』池内紀訳 白水社

 

 通りの窓

 

 ひっそりと暮らしていて、それでも時折、何かに結びつきがほしい人、一日の時刻や、天気や、仕事の事情、そのたぐいのことが変化するのに応じて、すがりつける腕といったものがほしい人ーーーとなると、通りに面した窓無しはやってはいけない。何を求めるのでもなく、ただ疲れた人間として、まどのところにいて、目を上と下、空と人の群れに向けている。何となく少し首をうしろにそらしていると、下の馬が車と騒音もろともに巻き込んで、ついには人の営みにと引きこんでいく。

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