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『二十四孝』 2  『二十四孝』とは (日本大百科全書)(世界大百科事典 第二版)『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

2022-07-01 | 漢文

 

 

 

 

 

  『二十四孝』 2  『二十四孝』とは (日本大百科全書)(世界大百科事典 第二版)『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

 

 

 

『二十四孝』(にじゅうしこう)とは

『二十四孝』(にじゅうしこう)とは (日本大百科全書)

 中国古来の代表的孝子24人をいい、また彼らの逸話を収めた同名の幼童の教訓書をいう。

 その人と配列の順序には諸本で異同があるが、元(げん)の郭居敬(かくきょけい)の作といわれる『二十四孝』によれば、

 虞舜(ぐしゅん)、

 漢の文帝、

 曽参(そうしん)、

 閔損(びんそん)、

 仲由(ちゅうゆう)、

 董永(とうえい)、

 剡子(えんし)、

 江革、

 陸績、

 唐夫人、

 呉猛、

 王祥、

 郭巨、

 楊香(ようこう)、

 朱封昌、

 廋黔婁(ゆけんろう)、

 老莱子(ろうらいし)、

 蔡順(さいじゅん)、

 黄香、

 姜詩(きょうし)、

 王褒(おうほう)、

 丁蘭(ていらん)、

 孟宗(もうそう)、

 黄庭堅らであり、

 仲由と江革のかわりに張孝と田真

を入れたものもある。

 孝子譚(たん)を集めた書には古く前漢の劉向(りゅうきょう)作『孝子伝』があるが、敦煌(とんこう)発見の唐末五代の円鑑大師雲辯(うんべん)の作といわれる『二十四孝押座文(おうざぶん)』によって、唐末ごろには孝子の代表24人を数える習慣が形成されていたことがわかる。

 二十四孝説話は、一般に親に対する子の一方的献身を説き、親の喜びのために、70歳になっても赤子のまねをする周の老莱子、親を養うためにわが子を生き埋めにしようとする漢の郭巨、親の食欲のために、厳冬に筍(たけのこ)を探して泣く晋(しん)の孟宗や、氷上に寝て鯉(こい)をとろうとする晋の王祥の話など、残酷なものが少なくない。

『二十四孝』は江戸時代には日本でも訳され、

  近松半二(ちかまつはんじ)らの浄瑠璃(じょうるり)

 『本朝(ほんちょう)廿四孝』

など芸能にも多く取り入れられている。

  [山崎純一] 『徳田進著『孝子説話集の研究――二十四孝を中心に 中世編・近世編』(1963・井上書房)』[参照項目] | 本朝廿四孝

 

 

 

『二十四孝』(にじゅうしこう)とは (世界大百科事典 第二版)

 中国,五帝の一人の舜から宋の黄庭堅までの24人の孝子たち。

 その物語は元代以後,あるいは巻首に《孝経》をそえて,あるいは挿絵をともなう幼童の読物として出版が繰り返された。

 元の郭守正が集めたともいわれるが,原作者についてはよくわからない。ただし原型となるべきものは古くから存在した。

 後漢の武氏祠画像石には二十四孝のなかの曾子,閔子騫(びんしけん),老萊子(ろうらいし),丁蘭,董永(とうえい)たちが描かれており,とりわけ六朝時代に著された数種の《孝子伝》が材料に使われたものと考えられる。 にじゅうしこう【二十四孝】  御伽草子。中国の《全相二十四孝詩選》にもとづき,五言絶句の漢詩を掲げ,その注解を和文で綴ったもの。渋川版御伽草子所収。内容は,大舜,漢文帝,丁蘭,孟宗,閔子騫,曾参,王祥,老萊子,姜詩,唐夫人,楊香,董永,黄香,王裒,郭巨,朱寿昌,剡子,蔡順,廋黔婁,呉猛,張孝・張礼,田真・田広・田慶,山谷,陸績の24話から成る。

 渋川版御伽草子本をも含め,《二十四孝》の版本は近世全期を通じておびただしい数にのぼる。

 

 

 

  • 至文堂 (2003/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 426ページ

 

 明治大学公開文化講座 27 『声なきことば・文字なきことば』 風間書房 2008年

 明治大学公開文化講座 XIV『文化における「異」と「同」』 風間書房

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『廓庵 十牛図 騎牛帰家』  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

『廓庵 十牛図 入鄽垂手(にってんすいしゅ)』   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂ハードカバー より

『もくれんのさうし』とは   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』第四章一 至文堂 より

『もくれんのさうし』『目連尊者地獄めぐり』『謡曲 目連』『目連の讃』他  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』

『二十四孝』 1  『二十四孝』と話の内容(24話) 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

『二十四孝』 2  『二十四孝』とは (日本大百科全書)(世界大百科事典 第二版)『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

 
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