乱鳥の書きなぐり

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化物和本草 読了 20  後書(つれ/″\なるまゝに・・・)  山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

2020-08-14 | 山東京傳

 

 化物和本草 読了 20  後書(つれ/″\なるまゝに・・・)

 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

 

 

 化物和本草 3巻

 山東京伝作 1761-1816

 葛飾北斎画 1760-1849

 版元 山口屋忠右衛門

 寛政十 (1798)

 18cm

 黄表紙

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 

 

化物和本草 後書

つれ/″\なるまゝに、ひぐらしふづゝへにむかひ、すりこぎに

はねのはえたる、鳥羽僧正(とばそうしょう)のえまきもの、そこしにうとうの

しまのふのこきたるあかぼんのたハれゑなどをこはると

なく、くりひろげれバ、こゝ住にうつりゆくものみな

ばけものにあらざることなし、やくハんハてんぐににて、

かべのしぶきハゆうれいとうたがふ、しかハあれど、

あやしきをみて

あやしき混ざれバ

あやしき子なし

といへる古語(こゞ)を思へバ、

みなわがこゝろの

まよひなり、た

人のこゝろの

ようぐハいほど

おそろしきハ

なし、みなの

こどもしゆ

  といゝ

あしろのばけものを

  たいぢすべし

  がつてんか

      /″\

 

 

 千 秋

  萬 歳

 

化物和本草 後書 下

 京 傳 戯 作

 

大道にて京傳作と申し売り候、よみうりの

るい、一切、わたくし さゝにてハ被御座候

 

化物和本草 後書 中

京傳見せ、おのゝ様、御ひぬきあつく

日にまし、はんぜう仕り、ありがたく奉在候

きれぢかみたば、この御みながみぶくろゑ

御きせるとうねんハわけて、めつらしき

しんがた遣来申候、御もとめ可被申候

 

    画 工  可 倠

 

 

あしろ  (あじろ 網)〘名〙

① 漁網を打つべき場所。漁場。建場。
② 川の瀬に設ける魚とりの設備。数百の杭(くい)を網を引く形に打ち並べ、その杭に経緯を入れ、その終端に筌(うけ)などを備えた簗(やな)のようなもの。冬、京都の宇治川で、氷魚(ひお)を捕えるのに用いたので、古来有名。あむしろ。あんしろ。《季・冬》
 
御みながみ (お女神)
 晴天を祈って作る紙人形。てるてる坊主の類。
 
御みながみぶくろゑ
 お女神袋絵
 
可被申候
 申されるべくそうろう
 
 
 
 
 
 
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