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『大阪市立東洋陶磁美術館ー浅川伯教の愛した韓国の焼物』
5月20日土曜日。
大阪中央公会堂で歌舞伎教室を楽しんだ後、かねてから計画していた『大阪市立東洋陶磁美術館』を楽しむ。
骨董(あるいは がらくたというべきか・・・)が好きな夫は目を輝かして丹念に見つめている。どうもこの時間の流れはいけない(爆)危険な香りがする!(笑み)
初めは韓国の作品。陶磁に関心のある私は、しょっぱなから時間がかかる。陳列台一列ごとに好きな景色を舐め回し、自分の中で優劣を付ける。好みははっきりとしており、逸失ごとに夫と密会。一列ごとに
「いっせいのでぇ。」
といったノリで好きな器を指差して遊ぶ。好きなものが同じの場合もあり、また違う場合もある。違う作品を好む場合は、帰って違った感覚を感じ取れ、器が面白く感じる。12Cの器は光を吸収し、美しさこの上ない。
ほぼ完璧な形に見える器も上下左右から眺めると少しのゆがみを感じる。この微妙な曲線。意図的ではない 立原正秋の『歪の美』の本来の意味合いに触れた思いだ。土の練りや捻り、日の当たり具合(乾き具合)で地地味が微妙な面白みを与えるのであろうか。器は宇宙だと、この時感じた。
今回は 朝鮮陶磁の開明に尽した浅川伯教が取り扱った焼物を集めたテーマ展『鈴木正男氏寄贈ー浅川伯教の愛した韓国の焼物』で、初めは韓国のものが多い。
手のひらで包み込めるほどの大きさの『鼻煙器』が数多くあった。これらは硝子や磁器や玉や宝石などでできたものが多かった。色とりどりの『鼻煙器』を眺めていると、イラン(テヘラン)の『アーネギーブ博物館』(『硝子陶磁器博物館』)を思い浮かべる。
『鼻煙壷』は中国のもの。中国の吉祥文様が顕著の表されている。
変わったものでは「硝子入り鼻煙壷」。硝子の中に針が入ったものが二つあった。よく見ると硝子ではなく人間の髪の毛だった。黒髪と白髪。私は、
『どういったいきさつで、この鼻煙壷の持ち主は髪入りのものを職人に作らせたのであろうか・・・。』
と気になっていた。大切な人あるいは形見、他のドラマも考えられるかもしれない。不思議な『鼻煙器』であった。
中国らしく象牙を彫刻した『鼻煙壷』や孔雀石の それ。中にはトルコ石で作られたものやイランの理想の美人画と風景を描いたものもあり、西からの影響も感じ取れる。
青磁の器が対並ぶ部屋は心ときめく。12Cから17Cのものも多い。中国のものに比べて色は少し薄い感じがする。上品だ。形は中国のものに共通点あり。なじみの形も多い。夫の実況は省こう。危ない状態。目が点になっており、離れてみていても鼓動が伝わる。
韓国の器を見ている途中で4時半のアナウンス。やたらボリュームが大きい。
「またのご来場をお待ちしております。」
のことばが恨めしい。韓国の続きを見ているときに10分前。大音量のクラッシックと同時に閉館のアナウンスが流れる。
「またのご来場をお待ちしております。」
ということばだけが耳に残る。
日本の作品あり。有田焼の相撲をとる作品は二つ。一人は歌舞伎役者さながらの男前で一人は口を開いたひょうきんな力士。手で作ったであろうに二つとも同じ形で同じ顔。真横において見比べてみたい衝動に駆られる。
尚続けて見ていると、また違った部屋。今度は中国。
初めの部屋に中国の古代の器がある。横にはイランの嘴型リュトンような水入れ(あるいはワイン・酒入れ)。しまった。中国から見るべきだった。中国の器の好きな夫はタイムリミットに泣くに泣けないようす。
「仕方ないね。また今度。」
と笑ってその場を取り繕っていた。
そもそも最後まで見られなかったのは私のせい。器や鼻煙壷を結構丹念に見て時間がくってしまった状態。それほどまでに大阪市立東洋陶磁美術館は面白い。
大阪市立東洋陶磁美術館は二時間では見切れないほどに多くにすばらしい作新が陳列されている。次回楽しむ時は朝から本腰を入れて作品群に望みたい。
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『鈴木正男氏寄贈ー浅川伯教の愛した韓国の焼物』
今回見たもの
韓国
「青花辰砂蓮花文壷」茶碗多し
「白磁壷」李朝白磁壷
「青磁洗」
中国
「鼻煙壷」
古代の白陶二つ
今回時間不足で見てないもの
彩陶、黒陶~の中国の陶磁器から後、全部。
=========================
〒530-0005
『大阪市立東洋陶磁美術館』
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055
入場料 大人500円
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5月20日土曜日。
大阪中央公会堂で歌舞伎教室を楽しんだ後、かねてから計画していた『大阪市立東洋陶磁美術館』を楽しむ。
骨董(あるいは がらくたというべきか・・・)が好きな夫は目を輝かして丹念に見つめている。どうもこの時間の流れはいけない(爆)危険な香りがする!(笑み)
初めは韓国の作品。陶磁に関心のある私は、しょっぱなから時間がかかる。陳列台一列ごとに好きな景色を舐め回し、自分の中で優劣を付ける。好みははっきりとしており、逸失ごとに夫と密会。一列ごとに
「いっせいのでぇ。」
といったノリで好きな器を指差して遊ぶ。好きなものが同じの場合もあり、また違う場合もある。違う作品を好む場合は、帰って違った感覚を感じ取れ、器が面白く感じる。12Cの器は光を吸収し、美しさこの上ない。
ほぼ完璧な形に見える器も上下左右から眺めると少しのゆがみを感じる。この微妙な曲線。意図的ではない 立原正秋の『歪の美』の本来の意味合いに触れた思いだ。土の練りや捻り、日の当たり具合(乾き具合)で地地味が微妙な面白みを与えるのであろうか。器は宇宙だと、この時感じた。
今回は 朝鮮陶磁の開明に尽した浅川伯教が取り扱った焼物を集めたテーマ展『鈴木正男氏寄贈ー浅川伯教の愛した韓国の焼物』で、初めは韓国のものが多い。
手のひらで包み込めるほどの大きさの『鼻煙器』が数多くあった。これらは硝子や磁器や玉や宝石などでできたものが多かった。色とりどりの『鼻煙器』を眺めていると、イラン(テヘラン)の『アーネギーブ博物館』(『硝子陶磁器博物館』)を思い浮かべる。
『鼻煙壷』は中国のもの。中国の吉祥文様が顕著の表されている。
変わったものでは「硝子入り鼻煙壷」。硝子の中に針が入ったものが二つあった。よく見ると硝子ではなく人間の髪の毛だった。黒髪と白髪。私は、
『どういったいきさつで、この鼻煙壷の持ち主は髪入りのものを職人に作らせたのであろうか・・・。』
と気になっていた。大切な人あるいは形見、他のドラマも考えられるかもしれない。不思議な『鼻煙器』であった。
中国らしく象牙を彫刻した『鼻煙壷』や孔雀石の それ。中にはトルコ石で作られたものやイランの理想の美人画と風景を描いたものもあり、西からの影響も感じ取れる。
青磁の器が対並ぶ部屋は心ときめく。12Cから17Cのものも多い。中国のものに比べて色は少し薄い感じがする。上品だ。形は中国のものに共通点あり。なじみの形も多い。夫の実況は省こう。危ない状態。目が点になっており、離れてみていても鼓動が伝わる。
韓国の器を見ている途中で4時半のアナウンス。やたらボリュームが大きい。
「またのご来場をお待ちしております。」
のことばが恨めしい。韓国の続きを見ているときに10分前。大音量のクラッシックと同時に閉館のアナウンスが流れる。
「またのご来場をお待ちしております。」
ということばだけが耳に残る。
日本の作品あり。有田焼の相撲をとる作品は二つ。一人は歌舞伎役者さながらの男前で一人は口を開いたひょうきんな力士。手で作ったであろうに二つとも同じ形で同じ顔。真横において見比べてみたい衝動に駆られる。
尚続けて見ていると、また違った部屋。今度は中国。
初めの部屋に中国の古代の器がある。横にはイランの嘴型リュトンような水入れ(あるいはワイン・酒入れ)。しまった。中国から見るべきだった。中国の器の好きな夫はタイムリミットに泣くに泣けないようす。
「仕方ないね。また今度。」
と笑ってその場を取り繕っていた。
そもそも最後まで見られなかったのは私のせい。器や鼻煙壷を結構丹念に見て時間がくってしまった状態。それほどまでに大阪市立東洋陶磁美術館は面白い。
大阪市立東洋陶磁美術館は二時間では見切れないほどに多くにすばらしい作新が陳列されている。次回楽しむ時は朝から本腰を入れて作品群に望みたい。
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『鈴木正男氏寄贈ー浅川伯教の愛した韓国の焼物』
今回見たもの
韓国
「青花辰砂蓮花文壷」茶碗多し
「白磁壷」李朝白磁壷
「青磁洗」
中国
「鼻煙壷」
古代の白陶二つ
今回時間不足で見てないもの
彩陶、黒陶~の中国の陶磁器から後、全部。
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〒530-0005
『大阪市立東洋陶磁美術館』
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055
入場料 大人500円
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乱鳥さん また行かれてのご感想、楽しみにしておりますよ。
夏にも博物館と美術館にはいろいろな催しがありますね。行きたいですが、暑い!私、少々ばて気味です(笑み)やまとなでしこあんさま、お体にはくれぐれも気をつけて下さいね。
私もやまとなでしこあんさまのお写真や感想や紹介を楽しみにしています!
Yahooアバター、めっちゃかわいくなりましたね。やまとなでしこあんさまのイメージにぴったりですね#^^#
資料が分散されていますね。むしろ東洋陶磁美術館よりも、浅川記念館に寄贈された方がよかったと思います。
>東洋陶磁美術館よりも、浅川記念館に寄贈された方がよかった
難しいことは私にはわかりませんが、浅川伯教氏が手元に置いた韓国のやきものなど展示されていたようです。
これはテーマ展でした。
http://www.moco.or.jp/exhibition/2001/29.html