乱鳥の書きなぐり

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雑司ヶ谷鬼子母神堂 【大型絵馬 編】 (写真6+4枚)

2010-03-16 | 美術・文様・展示物


 『旅芸人のいた風景』などの著者である沖浦和光氏或は多くの民俗学者が度々記されている鬼子母神を見に行く。

 鬼子母神は台東区の入谷駅近くと今回訪れた豊島区雑司ヶ谷にあるらしい。

よく知られている『恐れ入谷の鬼子母神』は台東区の入谷駅近くのものと思われる。



 今回わたしは、大型絵馬の『三人歌舞図』などを見たいこともあって、豊島区雑司ヶ谷の鬼子母神を楽しむことにした。

 正式には、雑司ヶ谷鬼子母神堂か・・・。

 寺のご住職さんにいただいたパンフレットに記されていた。



 雑司ヶ谷鬼子母神堂には多くの興味深いものがある。

 わたしは歌舞伎座(11時開演)という制約があったので、ほんの1時間半程度でみ終わったことが口惜しい。

 雑司ヶ谷鬼子母神堂は拝見させていただいた本堂の中も境内も一種独特の雰囲気を醸し出している。

 早朝にいったにもかかわらず、わたしがいった日は生憎撮影のためカメラマンやスタッフでごった返していた。

 雑司ヶ谷鬼子母神堂の静けさが半減したのが残念だ。



 雑司ヶ谷鬼子母神堂には魅力的なものが多々あった。

 わたしはいくつかのテーマ別に記録したいと思う。

 まず今回は絵馬。



 雑司ヶ谷鬼子母神堂にある多くの大型絵馬は大変に素晴らしい。

 本堂はいって正面右の『三人歌舞図』はそれは見事に美しい。

 朝、光の具合で本堂右奥の絵馬は暗くてみにくい。

 目を凝らししかめっ面でみていると目がなれ、輪郭が浮かび上がってくる。

 正面、本堂左と素晴らしい大型絵馬はところ狭しと掲げられている。

 こういった立派な絵馬の数々を見るにつけ、ここ雑司ヶ谷鬼子母神堂への有力者の信仰の厚さが浮かび上がる。


 
 朝、8時半を過ぎると幼稚園児を連れたお母さんがここ雑司ヶ谷鬼子母神堂の境内を通る。

 地元のご夫人や会社員やご年配の方々の手を合わせてから通過する姿は微笑ましい気がする。

 9時ともなるとご住職と檀家さんか信者さん?のお一人が太鼓と鐘を各自鳴らされ、御経?を唱えておられた。

 明治通りから鬼子母神垂れ幕のかかる脇道を入ってすぐの変形三角辻地点に位置する雑司ヶ谷鬼子母神堂に物語性を感じ、同時にわたしは鬼子母神信仰が地元に息づいていることを知った。

 
 外廊下からとらせていただいた絵馬のうつる本堂 ▼
 (ぶれていて申し訳ありません)













 いただいたパンフレットの載せられていた素晴らしい絵馬 ▼


















          雑司ヶ谷鬼子母神堂  東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20

                                2010年3月8日



 最後までお読み下さいましてありがとうございます。

 感謝申し上げます。
                       


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4 コメント

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Unknown (やまと)
2010-03-16 13:32:13
鬼子母神って聞きますね。恐れのあとは入谷?伝承が伝わっているのでしょうか。実際にあるなんて、思ってませんでしたから、不思議です。
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おそれいりやの きしもじん#^^# (やまと様)
2010-03-16 18:21:53
やまと 様
いつもコメントをいただきまして、有り難うございます。
とてもうれしいです。

鬼子母神って聞きますね。
おそれいりやしたーーーじゃないんですね。
関西ではそんな感じかもしれないですね(笑)

初めて見たので驚きました。
楽しかったですよ*^^*

いろいろと言い伝えが残っていて、絵馬にもありましたよ。
機会があればおいおい記録していきたいのですが、時間がなくって困っています。(笑)

やまと様
まだまだ寒いですね。お身体、ご自愛下さいね。




返信する
びっくり下谷の広徳寺…情け有馬の水天宮…なんだ神田の大明神 (SiSiです。)
2010-03-17 10:17:33
石見の神楽の演目のひとつに「十羅刹女・じゅうらせつにょ」というのがあります。(女神が悪い鬼と戦いますがこれは私の過去Blogでご紹介しています。)十羅刹女は以前悪鬼でしたが、どこかで改心して悪から善への転向をしています。このあたり、今回RANCHO様が取り上げておられる鬼子母と法華経では関係が深いみたいですね。鬼子母も昔は他の子どもを食らう鬼でした。鬼は女性名詞みたいですから、女性は怖い?
返信する
鬼子母神 (SiSiさま)
2010-03-17 18:59:16
SiSiさま、いつもコメントを頂戴し、有り難うございます。
心より感謝申し上げます。

「十羅刹女・じゅうらせつにょ」と鬼子母は共通の部分があるのですね^^

SiSiさま、鬼子母の伝承は一般的にも知られているようですが、掘り出すといろいろ出て面白いですね。
子を思う母の姿 まではいいのですが、実際怖い話ですね。
日本にも鬼や邪悪なものやケの部分が神化するパターンって多くって楽しいなと感じます*^^*

流石、鬼子母神堂。ここを訪れますと柘榴の文様や絵馬や木を多くみました。

SiSiさまのおっしゃるように、鬼子母と法華経では関係が深いみたいですね。
朝、ご住職さんと女性お一人が歌?のようなものを唱えておられたのですが、わたしにはなんだかわかりませんでした^^;;

今年は奈良の伝承のあるところを歩いてみたいと思います。
最近眠くて仕方がありません。もうすぐ春なのでしょうか?@^^@

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