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128:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「十二ヶ月風俗図巻」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三
近世祭礼・月次風俗絵巻
「十二ヶ月風俗図巻」
狩野博幸 執筆
山路興造 執筆
藤井健三 執筆
東方出版データーベース ▼
本書は江戸時代前期に制作された祭礼・風俗絵巻六巻を収録、各作品全巻を掲載するものである。
東方出版
2005-1
273 ページ 定価税31,500円
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『近世祭礼・月次風俗絵巻』「十二ヶ月風俗図巻」を楽しむ。
一年を通しての京のようすがよくわかりなつかしい行事も含まれ、充実した時間を過ごすことができたと喜んでいる。
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お正月
男の子たちは毬杖ぎっちょう、女の子たちは羽根つきで遊ぶ姿が描かれている。
毬杖とは ウィキより ▼
木製の槌(つち)をつけた木製の杖を振るい、木製の毬を相手陣に打ち込む遊び、またはその杖。
振々毬杖(ぶりぶりぎっちょう)、玉ぶりぶりとも。
杖には色糸をまとう。
平安時代に童子の遊びとして始まり、後に庶民の間に広まった。
その後は形骸化し、江戸時代頃まで正月儀式として残った。
現在では、地域における文化体験の一環として時たま楽しまれる。
左利きの人が毬杖を左手に持ったことから、ひだりぎっちょうの語源とする説もある。
『本朝俚諺』には、「俗間に、左の手の利きたる人をぎっちょといへるは、左義長といふ意、左専(もっぱ)らききたるに準(なら)ふ」とある。
絵の中央上に万歳が描かれる。
秋篠音楽堂 「大和萬歳と伊勢萬歳」 村田社中 『神力』『柱建』/づくし、ききちがえ 他
第61回特別展図録 まことに めでとう そうらいける『万歳』 (8枚)
しかし京都を描く場合、万歳よりも「恵比寿回し」や「大黒舞」を描くことが多いと言う。
『新日本古典文学大系 室町物語集 下 55』から 「大黒舞」 岩波書店
『近世祭礼・月次風俗絵巻』「恵比寿物語」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三 (3枚)
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こちらは祇園祭を楽しむようす
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