雨…です。
もちろん写真を撮りには行けないので、先日出かけた『赤城山方面のレポートその2』を書くことにします。
前回ヤンマ科のトンボなどを記事にしましたが、上げなかった残りのトンボを見たら、なんと!全て赤トンボでした。
以前にも赤トンボに関する記事を上げた覚えがあるので、内容は多少被るかも知れません。
ところで赤トンボって?
一般には成熟すると赤くなるトンボのことですよね。
主に、アカネ族のことを指す場合が多いようです。
『〇〇アカネ』と言う名前が付いていることが多いのですが、シマアカネ(小笠原に生息)のようにアカネと付いていてもアカネ族ではないものがいます。
一方、アカネ族でもノシメトンボのようにアカネと付かないものもいるんですよね。
その構造はトンボの翅にある網目模様の違いらしいです。
(私はトンボの専門家ではないので詳しくは解りません。)
このノシメトンボは名前もですが、成熟した雄の色も濃い茶色で、これが赤トンボ?と疑いたくなります。
参考のために以前撮ったものを上げておきます。
ノシメトンボ あまり赤くは見えませんよね。 でもアカネ族なんです。(2011年10月撮影) ISO1000 1/1000 F8 補正無し
これと反対に真っ赤なのにアカネ族でないもの、その代表がショウジョウトンボでしょう。
ショウジョウトンボ 雄が成熟すると、全身が真っ赤になります。 関東の平野部でもお馴染みのトンボですよね。(2011年7月撮影) ISO800 1/320 F8 補正無し
ただショウジョウトンボの場合、雄の未成熟体や雌は赤くありませんし、この他にも雌は赤くならない赤トンボが多いようです。
(雌も上げていくと記事の量が多くなりそうなので、今回の写真は雄の成熟個体のみ上げることにします。)
アカネ族の代表選手はやはりこれでしょう。
アキアカネの雄です。 成熟しても頭部、胸部は次のナツアカネほど赤くなりません。 ISO400 1/1600 F6.3 補正-1.3
童謡『赤トンボ』に歌われているのも、おそらくこのアキアカネでしょうね。
次はやはりこれ
ナツアカネです。 ISO1000 1/500 F7.1 補正なし
アキアカネよりはやや小さめで、ご覧のように雄の成熟体は頭部まで真っ赤になります。
未成熟の時、また雌はこの赤さが無いので同定が非常に難しくなります。
ただ胸部の黒い線の形が違うので、横からアップで見ると解りやすいかも知れません。
では次に行きましょう。
コノシメトンボといいます。(こちらはまさにアカネ族) ISO400 1/1600 F6.3 補正ー1.3
最初のノシメトンボと同じく翅端の縞模様が特徴です。
翅端の縞模様を持っているアカネ族はこの他にマユタテアカネの雌(模様の無いものもいます。)リスアカネ、ヒメリスアカネ(北海道のみ)以上5種類です。
マユタテアカネはこの時期、東京でもよく見ることが出来ます。
その特徴は名前の通り…
マユタテアカネ 顔面にある眉のような模様が特徴です。 ISO800 1/250 F14 補正-0.7
今回も盛んに交尾をしているところなどが見られました。
最後はネキトンボです。 ISO400 1/500 F5.6
名前の由来はおそらく翅の付け根が黄色(というより赤に近い橙色ですけどね。)だからでしょうか?
今回撮れたアカネ族は以上です。
もう一つおまけに、前出のオオルリボシヤンマを追いかけていたらトンボの小競り合いがあったので…。
ネキトンボ「お~い、その場所、替わってくれよ~。」 ナツアカネ「嫌だよ、あっち行け!」(おそらくナツアカネの雌では無いかと…。もしかしたらアキアカネの雄かも?)
無理に引きはがそうとするネキトンボ「ど、き、な、さいってば。」 枝にしがみつくナツアカネ「ゼッタイにハ、ナ、サ、ナ、イ~!」 ISO800 1/1250 F5.6 補正-2.3
結末は…、やはり体の大きい方が強かったようで…。
日本の、アカネ族に含まれるトンボは21種類。
でもそのうち3種類は赤くならないものがいるようです。
いずれ全種類撮り終えたいとは思いますが…。(まず無理…でしょうね~。)
今回、写真的は特に目新しいものもありませんでしたが、改めて知識の整理をするには役に立ったようです。
ネタが少ないので、群馬レポートは次が最終回です。