ナナホシテントウで終わったはずの寝不足が…終わりません。
ナナホシテントウの羽化が終了した後、同じナナホシテントウの羽化を1点追加。
ついでにナミテントウの羽化を1点。
今度こそ終わったと思ったら、前回の記事に上げたジャコウアゲハが来てしまいました。
ところが、この先がまだあったのです。
ジャコウアゲハがやって来た次の日、いつものウォーキングコースを歩いていたら、目の前をアカボシゴマダラが飛んで行きました。
アカボシゴマダラは珍しくありませんが、少し先にあるツツジの植え込みを飛び越えたところで姿が見えなくなってしまいました。
これはもしかして産卵?
急いで蝶が飛び込んだ所に行ってみると、エノキの枝が見えており、緑色の卵も…。
ここでアカボシゴマダラについて少し。
日本では奄美大島だけに生息していましたが、現在関東などで繁殖しているものは中国大陸などから人為的に持ち込まれた移入種と言われています。
そして、オオムラサキやゴマダラチョウに近い種であるだけでなく、幼虫の食草もオオムラサキなどと同じニレ科のエノキです。
私もオオムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラが一緒に幼虫で越冬しているところを確認した経験があります。
繁殖力の強いアカボシゴマダラがオオムラサキを追いやったりしないと良いのですが…。
参考のためにアカボシゴマダラの写真を上げておきます。
これは夏型で、春型は名前にある後翅の赤星がありません。
ちょっと黒っぽいシロチョウ…といった感じです。
それはさておき、考えた末にジャコウアゲハの前にアカボシゴマダラの孵化を撮る事にしました。
19日に産卵した卵を家に持って帰り、毎日の変化を撮影したのが以下の写真です。(二日目が20日です。)
撮影機材:OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro + FL-600R
卵の大きさは高さ約1mm マクロレンズによる等倍(1:1)撮影です。
ISO200 1/125 F/8 (ディフューザー使用) 以外に綺麗でしょ?
二日目の卵は美しい緑色ですが、四日目は紅茶キノコみたいに…、六日目には頭が出来上がり、丸刈りの子供のような可愛い頭部が見えるようになります。
そして今日、七日目の早朝、4時前に起きて卵を見に行ったところ…。
これも5枚を選んで並べてみました。
アゲハチョウのように最初に開けた穴を広げていくのではなく、リング上に開けてから出てくるんですね。
4枚目(07:45)の幼虫はカッパみたいで可愛いと思いませんか?
ついでに最後も3枚連結で…。
出てきた後は自分が入っていた卵の殻を食べて、最初の食事となります。
この後は少しノンビリしてからエノキの葉を食べていました。
折角ですので、育てられるだけ育てて見ようと思います。
うまく羽化が撮れたらラッキーです。
アカボシゴマダラを撮っていたら、ベランダのジャコウアゲハが殆ど孵化してしまいました。
室内撮影用に卵のついた葉を一枚室内に入れてあるのですが、結局、これで明日もまた寝不足が決定です。(…トホホ。)