病院通いの今、介護休み中みたいなものなので、介護が終わったわけでもないけど「介護回想録」でも書こうかな~と…
背中に翼ははえないけれど、その解放感を例えるなら、「背中に翼」がぴったりだった日
それは
初めて母をデイケアに送り届けた帰り道。
「わあ、私、昼間に一人で歩いてる!自由だ!」
この解放感
天にも登る心地
まさしく背中に翼がはえたような気分
心が軽かった
とはいっても、確か初日はお試しみたいなもので、本来は送迎バスに乗るのだけど、この日は私が母をデイケアまで連れて行き、帰りの時間も早めだったから解放感に浸れたの短い時間だったと思う。
それでも毎日母から目が離せない状態から解き放たれて味わう束縛のない時間は本当に気持ち良かった。
しかし……
ホッとするのもつかの間、デイケアからは頻繁に、送迎時間前に迎えにくることを求められた。
当時の私はデイケアとデイサービスの違いをよくわかっていなかったんだけど
デイケアは精神科のリハビリ目的。医療の一環。
デイサービスは介護福祉施設等が行う介護サービス。「一定時間お預かり」ということ。
だから
落ち着きがなくなってもあれこれ手を尽くしながら帰りの時間までみてくれるのがデイサービス。
落ち着きがなくなりリハビリプログラムに支障をきたすなら治療の意味もないので帰宅して…というのがこのデイケアの方針らしかった。
現在もそうなのかは不明。
正直ちょっと腑に落ちないとこはある
認知症なんだから、こちらのコントロールが効かないのは当たり前だし、不穏になるのはよくあること。
大声が出る人、暴力の出る人、いろいろいるわけで、そんな認知症者はみんなプログラムに支障をきたすとして排除するんだろうか?
母の場合
送迎時に拒否があった
すると
五分以内にバスに乗れないなら来ないでくれーということに。
迎えの朝、突然そう言われて、恥ずかしながらその場で泣いてしまった。
そんなこともあり、半年後にそのデイケアをやめた。
やめたというより、やめるしかない状況になったという感じ。
やめる電話をいれた時、電話の向こうのスタッフは(看護師かナンタラ療法士だかわからないけど)嬉しそうだった。
私にはそんな声に聞こえたよ。
ケアマネもいろいろ手を尽くしてくれたけどダメだった。
さっさとやめなかった理由は二つ。
一つは行くところがなかったから。
もう一つ通っていたデイサービスも空きはなかった。
もう一つは
受診時に医師から勧められているので、このデイケアは続けなければいけない、続けるのが母のため、少しでも認知症の進行を抑えるため……という思いが強かったから。
悩んで悩んで…
最後に私は保健所に相談した。
デイケアでは朝到着と共に安定剤を飲ませることを了承させられていた。
それが通い続けるための条件。
それにも疑問を感じていた。
そんなこともあったので保健師もそのデイケアがけしてベターではないし、
その頃、週一回、二時間、生活支援の名目でヘルパーさんに入ってもらい行っていた手芸の時間を増やすのはどうかという私の考えを、
デイケアよりもよいリハビリになると後押ししてくれた。
(一年後の改定で、独居でもなく身体介護もない母は生活支援でヘルパーは使えなくなった)
この時、保健師は、市の保健課ではなく保健所に直接電話してきたことを不思議に思ったらしい。
市役所に相談をしなかったのは介護認定を受ける段階で高齢者福祉課の保健師と関わりを持ち、その保健師もデイケアをイチオシしていたという経緯があるから。
相談した場合、どんな答えが返ってくるかは想像出来た。
この保健師は定年後に嘱託として勤めている方だったので私など子供扱い(10年くらい前の話)
「◯◯だと思うんですが」なんて意見を言っても
「ダメダメ、違うから」って全く聞いてもらえなかった。
ケアマネも保健師に逆らえなかった
(ケアマネと私は年齢が近い)
最初の一年はこの保健師さんとの関係にちょっと苦労した。
「落ち着きがなくなったんですよね。薬はもう出たんで(アリセプト)いつ帰ってもらってもいいんですけど」
こんな電話が来るのだ。
もっと言い方はないのか…と思う。
帰りの時間一時間前に迎えに来いなんてのも当たり前。
心ではあと一時間くらいなんとかしてよーと思う。
そして迎えにいくと母は楽しそうに風船バレーをしていたっけ。
「さっきまで落ち着きなかったんですよね~へへへ」といわれてもね……
そんなこんなで、初日、私の心に翼をくれたデイケアは、あっという間に私を悩ます存在になった。
(曜日の関係でデイケアが最初、のちデイサービスという順番だった)
いろいろあったな~
介護道はなかなか厳しいよ
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私も、今すごく楽させてもらってるので、退所したあと
家で介護するつもりですが、できるかすごく不安です。
まったく、自信ないけど・・・。
周りにおされてって感じです。
でも、その周りは、別に介護してくれるわけでない
からねぇ・・・。口だけだったらだれでもとか思って
しまう・・・。
私も老健に入ってる間に、介護する自信がなくなってしまったもの。
介護しない日々が長くなるとそれまでやっていたことも出来ないんじゃないかって気になってしまうもの。
母の場合は、食事とか今までと同じではなくなったんで、覚悟してやったつもりだけど、また入院させることになって、自分には無理だったのかな?とかいろいろ思うところがあります。