ユキエポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る |
senaさんから教えてもらった映画です。
~ユキエは戦後米軍パイロットのリチャードと結婚。勘当され日本を出た。二人の息子にも恵まれ幸せな暮らし…。晩年、リチャードは共同経営者の裏切りにあい、なにもかも失ってしまう。そしてユキエはアルツハイマーに。リチャードは自分の無実が証明されれば、また、日本に帰れば治るのではないか…とかんがえる~
いくつか、こんなんじゃないわーと思う場面はありました。
例えば、ユキエが友人に「私、徘徊するようになったのよ」と楽しげに話したり、
リチャードが仕事で出る間、迷子になったときのためにと名札を首からさげてやり、中からは開けられない鍵をする。でもユキエはその名札を一度も自分ではずさなかった…だったら鍵はいらないんじゃないのーと思ったり。また、自分はなんでもないんだ、ここは老人ホームじゃないんだから鍵をかけるなと訴えるシーンは、健常者が不当な扱いをされて感情的に、悲しく、せつなく、怒りを込めて訴える雰囲気で、認知症者は、病識がないのだから、ちょっと違うなーと…、そんなことは感じた。
でも、この作品はこれでいいのかなーと…。
それに、非常に穏やかな認知症というのもあるらしいので、多少の問題行動があってもユキエのように過ごせる人もいるのかもしれない。
結局、この映画は「夫婦愛」の物語。介護の現実、問題行動の大変さはあまり前面に出てきません。
問題行動をサラリと流したことで、私はかえって一つの物語として見ることが出来ました。
ユキエは息子に言います。
この病気はあなたたちとの「Slow Good-bye」だと思うと。
ホントにこんなこと言われたら、悲しい。でも、介護する甲斐があると思えるだろうか。
やっぱり、いろいろと思うところがあるようですね。
私が、印象に残ったのは、ビゴさんが紹介しているように、息子に対して「ゆっくりお別れ・・・」というセリフでした。
これはこれで物語として上質な感じ。
介護云々ではなく、見られました。
Slow Good-bye……ちよっと心にしみました…(T_T)