6月ってなんだか色っぽい月のような気がしてなりません。
音もなく雨が降って、
紫陽花の色は危うく妖しく。
はっぱの上に溜まっている雨粒。
湿気のせいでお肌もしっとり。
特にあじさいの悩ましい七変化ぶりには、
普通の好きを超えて
妙に心奪われてしまいます。
単色の紫陽花も好きだけど
薄い水色とピンクが溶けずにマーブルのようにまじりあってるのが
清潔な色気があって大好き
仕事の帰り道
遠回りしていろんなお宅のあじさいを見て帰ります。先週、うれしいことがありました。
濃青と紫のマーブルの、あでやかな紫陽花のお宅があり。
路上で知り合ったおばあさん(吉田さん)の紫陽花で
「吉田さんの紫陽花、なんて美しいんだろう」と
いつもうっとりと言っていたら
吉田さんが笑って
「あなたは本当に紫陽花がすきねぇ。分けてあげるから来年咲かせなさい」と
今年の花が終わったら挿し木をしてくれることに
その写真はないけれど
ちょうど喫茶ソワレのゼリーポンチのようなあじさいなのです。
紫陽花のような
しっとりとした女性になりたいなぁ。