TanteOLのキドアイラク

歌が好き、お料理が好き、食べるの好き、お酒も好き

1年に1度の・・・ その2

2007-09-26 09:11:01 | Life


昨日の続きです。
食いしんぼうの私としては、食べものの話をしないと・・・
いつも気を遣ったオイシイお弁当が配られるのですが、
・・・昨年は地雷也の「天むす」でした・・・
今年は、「関山」の茶巾鮨です。

中を開けると、おいしそうな具がたくさん・・・
エビ、カニ、ホタテ、穴子、栗・・・ゼイタクだ~
これは家庭では味わえませんね・・・

さて、垣間見た日本の伝統芸能の世界。

いつも、先生のお仲間の方がお二人、
「後見」をしてくださっています。
「後見」とは、舞台上での衣装の着替え、化粧直し、
道具類や小物の受け渡しなどをお手伝いする人。
黒装束の時もありますが、こうして袴の場合もあります。
りりしくてカッコいいですよね・・・

そのほか、お二人は、
「揚幕(あげまく)」・・・狂言・能の舞台にある幕・・・
の操作など、たくさんのことをしていらっしゃいました。
先生も安心してまかせていらっしゃる感じでした。

今回の演目の中で、
私にとっては、大変印象深かった「茶壷」。
茶壷をめぐっての、詐欺師と、だまされる田舎者のやりとりをおもしろおかしく表現し、
人間とはおろかしいものだということを、笑いで納得させる作品です。
先生が詐欺師の役でしたが、
会場からは、ドッと笑いが起こっていました。

元は狂言の演目だったものを歌舞伎化した「茶壷」。
こういったものを「松羽目物(まつばめもの)」といい、
舞台の作りや衣装、せりふまわし、音楽など、
すべてに狂言の手法を取り入れています。
詳しくない私でも名前くらいは知っている「勧進帳」も
松羽目物だそうです。
江戸時代、能や狂言は、武士の楽しみであったので、
庶民には縁遠いものでしたが、
七代目團十郎が歌舞伎に取り入れることを思いつき、
実現させたのが始まりと言われているようです・・・

こうして、ほんものを観せていただき、
興味を持つ機会を与えていただいたことに感謝です・・・