いつまでもシツコク話題をひっぱって申し訳ありません。
これで最後の旅行記です・・・
町のランドマーク、国立歌劇場から数分歩いたところにあるカールス教会。
20年前、講習会でウィーンを訪れた時は、
このあたりに宿泊していましたので、私にとっては懐かしい場所でした。
1713年、ウィーンはペストの大流行に見舞われ、たくさんの人々が亡くなりました。
そのペストが終息した時、当時の皇帝カール6世が、
神への感謝をあらわすために命じて作らせたのがこのカールス教会です。
バロック建築の最高傑作といわれています。
建築を担当したのは、
以前ご紹介した世界一美しい図書館を設計した
フィッシャー・フォン・エアラッハ親子です。
人気の建築家だったのですね。
建設には20年を要したそうです。
こちらも以前と違い、入場料を支払うようになっていました。
6ユーロでした。
18時の閉館間際に入ったので、ほとんど人はおらず、シーンとしていました。
美しい主祭壇にタメイキが出ます・・・
柱などはすべて色大理石で作られていました。
ダンナさんが一言・・・
「なんでもないように見ているけど、ものすごく贅沢だよね・・・」
たしかに・・・!
振り返るとこれもまたタメイキ・・・の美しいパイプオルガン。
天井画は、オーストリア・バロックを代表する画家ロットマイヤー作だそうです。
天井画は修復中らしく、足場が組まれて、
簡易エレベーター(右手)が設置されていました。
意外に簡単な足場です・・・
エレベーターは立入禁止ではなかったので、上ってみることにしました。
けっこうコワイです~
エレベーターを下りると、天井画は間近で見ることができます。
そして、更に階段が・・・
ダンナさんがどんどん上っていくので、ついて行くことに・・・
これがけっこう揺れるんですよ・・・
高所恐怖症ではないんですが、ちょっとコワイ~
一番上まで上ると、ハトが飛んでいました。
窓の外は、ウィーンの町を一望・・・でした。
(窓が小さくて格子が入っていたので、あまりいい写真が撮れませんでした)
けっこう高いところまで上りました・・・
よくよく考えてみれば、この足場は、修復をする人たちのもので、
観光客用ではないのかも・・・
おそらく日本なら、立入禁止でしょうね・・・
イタリアの有名なピサの斜塔も、危険なところに行く方が悪い・・・と
手すりなどはついていないと聞いたことがあります。
まあたしかに・・・
以前訪れた際には、このような足場はなかったので、いい経験をしました。
ヨーロッパの建築物は、石作りなので、声や靴音がよく響きます。
静かな空間の中で、そんな音を聞くことも、非日常・・・でした。