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観てきました!!
外見が変わらないまま永い時を生きる種族イオルフ。
その性質からどこへ行っても迫害されるため
人里はなれた地で静かに暮らしていたが、
長命の秘密を求めた国家に侵略されてしまう。
偶然逃げ延びたマキアは、野盗に親を殺された子供を見つけ
エリアルと名付けて育て始める。
岡田磨里の初監督作品!!
「乳酸菌摂ってるぅ?」から「止まるんじゃねえぞ」まで
ぶっ飛んだ発想を続けてきた岡田磨里が
ここにきて監督としてアニメをプロデュース。
めっちゃ注目してた!!
見た目の美しいイオルフも、アップになると髪がほつれていたり
髪をほどいたばかりのときのバサバサした感じがリアルだったり
この髪へのこだわりが女性ならでは。宮崎駿でもやらない表現!!
そして歳をとらないイオルフと、人間の子供とのあいだに生じていく
どうにもならない隔壁。
ポンとした場面転換で実は数年が経過している、といった演出が
時間の流れの無常さを表していて
観る側は混乱させられながらもエリアルの成長を喜べる、という作り。
さらに中盤以降、いつまでも見た目が少女のマキアが
いくつもの壮絶な経験を経て見せる表情がすごい。
作画で泣かせる技術に感服。
他の岡田磨里作品もそうであるように
女性特有の自己中心的な思考を
赤裸々にキャラクターに反映させていて
そこをトリガーにさまざまな話が進んでいく。
女の醜い部分、愚かな部分をこれだけ前面に押し出して
こんな美しい物語に仕立て上げる脚本の腕は流石の一言。
声優も実力派を揃えていて、世界観を非常にうまく整えてた。
それにしても、よくこんな難しい役を演じきったな!!
マキア役の石見舞菜香って何者だよ!!
と思って調べたら『クジラの子は砂上に歌う』のリコス役の子か。
なるほど…。
一人の女性の人生を描いたという意味ではNHKの朝ドラっぽい。
『花咲くいろは』とは別ベクトルの朝ドラだな。
独身貴族を満喫している自分が言っても説得力がないが
これは是非、子供を持っている人に観て欲しい!!!