感想:カイジ ファイナルゲーム

2020-01-14 22:37:41 | 映画


公式サイト



観てきました!!

もともと福本漫画が大好きということもあって
映画オリジナルのギャンブルが見れるのを楽しみにして行った!!


東京オリンピック後に急速なインフレが進んで日本全体が弱体化し
首相をはじめ上流階級が私利私欲のために新貨幣の発行を決める。
それによりさらに格差が広がってしまうのを食い止める、というストーリー。



さんざんモノマネでネタにされている藤原竜也の演技が面白すぎる。
演技派ぞろいの俳優陣の中で誰にも負けないインパクト。
蜷川幸雄に育てられただけあってドえらい演技を身に着けていて
童顔とのギャップもあって実に映画映えする役者になってる。すげえな。

あと序盤で原作者の福本伸行本人が出演してて噴いた。



ていうか「1」も「2」も観てないのでストーリーのつながりがわかんねえ。
「利根川と一条は死んだの?」とか「なんで遠藤が女なの?」とか
「兵頭会長は何やってるの?」とか。

原作で残ってる幹部が黒崎くらいだから今回の敵役なんだろうけれど
吉田鋼太郎のせいでホモにしか見えねえw



でもって、原作では鉄骨渡り以降ギャンブルでの死者は出てないので
「ドリームジャンプ」という普通に人が死ぬギャンブルを出してきたのは強い。
10人同時に鉄骨から落下。10本の命綱のうち1本だけが本物。9人即死。
まあこれがギャンブルかと言われると違う気がするけどな。



そしてメインとなるギャンブルは「人間秤」。

自分の資産に家族や友人といった支援者の出資を加え
すべて金塊に変えて秤で比べ、重かったほうが全取り。

それって別にギャンブルじゃないと思うがw
裏で色々手を回すことで相手を出し抜くあたり
どちらかというとカイジというより「銀と金」に近いな。

きちんとピンチを作って逆転する展開は熱いのだけれど
事前にいくら集まるかわからないのになぜかギリギリの勝負になる脚本は
さすがにご都合主義と言わざるをえない…。
でも勢いのある演出で押し切るのはいかにもギャンブル漫画っぽくて面白かった。


そしてラスボスが首相秘書官の福士蒼汰。

日本を左右する勝負がただのジャンケン。
カイジっぽさ全開のシュールなギャンブル。

ていうか今回の映画に出てきたゲームって全部ギャンブルじゃねえじゃねえかよ。
心理的な駆け引きやイカサマを逆手に取ってひと泡吹かせる展開が見たかった!!



設定のスケールの大きさの割にえらく低予算な映画だったがw
脚本・演出の面白さと俳優の演技のおかげで見事な娯楽映画になっていた!!
今の原作も面白いがまた熱いギャンブルを見せてほしいところだな。
でもこの映画を見る限り、今の福本じゃ無理な気がしてきた…。


コメント
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