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記念すべきvita感想100本目が4部作の2作目というのがいかにもこのブログらしい。
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前作では脇役だった車椅子の少女・八重垣えりかが主人公に!! あやねる!!
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新たに学園へ編入してきた数名のなかから考崎千鳥がえりかのアミティエとして選ばれる。
ぶっきらぼうな態度ながらも根は純粋で他人想いであるえりかが
鉄面皮と称されるほどの無感情な千鳥を相手に奮闘する序盤から、
ひとつひとつの出来事を経るごとに変わっていく互いの心情の描写がたまらなく美しい。
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各章のはじめに童話になぞらえた導入が語られる。
こういう雰囲気の出し方すごく好き。
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前作から引き続きのキャラクターたちもしっかり立ってる。
「ニカイアの会」の会長である八代譲葉先輩。
登場するたびあの日の話題を振りまくキチガイなのに
見た目の麗しさと超絶コミュ力のおかげでめっちゃ魅力的なキャラ。ズルい。
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えりかたちの担任であるシスターのダリア・バスキア教諭。
えりかは足が不自由なのでお風呂に介助が必要。
もうちょっと足を上げろ!!
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前作の主人公、白羽蘇芳との絡みも多くていい。
やはり黒髪ロングは正義!!
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ことあるごとに小説や映画のセリフを引き合いに出す面々。
小説はまだしも、娯楽に関しては監獄レベルのこの学園で
いつそんなに映画を観てるんだこいつらw
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作中で何度も食事のシーンが出てくる。
どの料理の描写もうまそう。
ひたすらノーブルに徹した前作とは違って
多少の俗っぽさをうまく取り入れているのが非常に好ましい。
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どちらもゆっくり進めたのであまり断言できないのだけれど
前作からかなりボリュームダウンしているような気がする。
朗読会・バレエ発表会という大きな山場が用意されているとはいえ、
ちょっと物足りなさが残る。
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えりかも千鳥も非常に良いキャラなだけに、
心情の変化はスローであればあるほど楽しみが増える。
単純にもっと二人の関係を眺めていたかったというのがクリア後に沸いた気持ち。
とはいえ、もちろん選択肢によって好感度が変化し、
いくつもの結末を見れるのもゲームならでは。
各ENDごとの二人の気持ちを推し量る楽しさは白眉の出来。
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推理部分も前作のような理不尽な謎がないので普通に楽しめた。
でも推理の回数自体が減っているので、もう少し盛り込まれてると嬉しかったなぁ。
事件によってキャラクターたちの心情が(不正解時のバッドエンドも含めて)
より鮮明になっていく意味でも、やはりミステリ部分が
この作品において何よりの山場だな、と実感。
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一番気に入ったグラ。下着姿で水遊び。肺に穴が開くほど尊い!!
この一枚だけでもこの作品の価値があると断言できる!!
……なんていう決めセリフを何度も吐きたくなるほど
素晴らしい一枚絵が揃ってる。
割と最近百合に目覚めた自分にとって
百合のなんたるかを逐一勉強させてもらえる素晴らしい作品。
あと2作残っているのがたまらなく嬉しい!!
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