ブログで取り上げた漫画が
あとあとブレイクすると結構嬉しかったりするけれど、
今回紹介するのは
「決してメジャーにはなれないが買って損しない漫画」。
ただ、やはり万人に向くものではないので
購入に向けたポイントも整理してみた。
どれもマイナーすぎてネット通販じゃなきゃ買えないのはご愛嬌。
おそらくブックオフ10件回ってもあるかどうかというレベル。
青~オールー~
羽生生純 コミックビーム連載 全5巻
「オールー」は琉球の言葉で「青」の意。
自分の作品を大ヒットさせ、何不自由ない大金を手に入れた漫画家。
しかしそれは、空虚を生むことにしかつながらなかった。
ふとしたことで銃に魅入られ、撃つために生きることを決意する。
編集者を巻き込んでヤクザの配下となり、命をかけた「作品」の制作が始まった。
漫画における「狂気」が、かくも面白いものだと再認識させてくれる作品。
この作者固有の粘り気のある漫画描写も見どころ。
「絶対に普通の漫画は描かない」という強い意思。
舞台は沖縄。
絵柄も内容も毒そのものなのに、タイトル通りの透き通る青が見えてくる。
購入ポイント
・仁義なき漫画家
・○○○○礼賛
・自称漫画オタク向け
道子のほざき
一條裕子 近代麻雀ゴールド連載 全1巻
今は亡き「近代麻雀ゴールド」で1999年から2年半に渡って連載された作品が
何故か最近になって単行本化。
「近代麻雀ゴールド」といえば、麻雀の勝負そのものよりも
麻雀を軸にした人間ドラマの劇画が多く、その泥臭さが魅力だったのだけれど
そんな中での清涼剤のような位置付けであった本作。
無職の駄目人間である父親に教訓とすべく、
娘の道子が麻雀用語の由来を持ち出して諭すショートギャグ漫画。
中国の故事っぽく説明されているが、もちろんデタラメ。
駄目人間の父と対比するようでいて、本人も相当駄目な道子のキャラが
どうにも魅力的で、読み出すと止まらない。
麻雀のイメージとしては「品位」と離れた位置にあるが、
とても品のある内容に仕上がっているのは作者の人徳か。
とはいえ、連載を終えて数年を経ているにも関わらず
いまだに作者が麻雀のルールを一切知らないというオチが付いているのがなんとも。
購入ポイント
・麻雀
・屁理屈ギャグ
・清貧
メトロサヴァイブ
藤澤勇希 プレイコミック連載 全2巻
耐震偽装問題で揺れた2005年。
それを見越していたかのように、2006年初めに連載開始された本作。
大都市直下の地震が発生し、地下鉄に残された乗客たち。
手抜き工事が原因で崩壊した駅ビル構内で生きることを余儀なくされ、
本当に助けが来るのかも分からぬまま
残されたわずかな食糧のためにヒエラルキーが形成されていく。
読み終えたとき、本当に2冊に収まっていたのかを確認したくなる密度の高さ。
メインだけで30人以上の登場人物が出てくるにもかかわらず、
それぞれの役割が非常に上手くまとめられている。
演劇の舞台もこなす作者の綿密なプロットが
ベテランの演出で強烈な説得力を放つ。
サバイバル漫画に重要な展開のメリハリ、抑圧と解放のバランスが完璧。
この作品はもっと売れるべき。
購入ポイント
・パニック物
・太く短く
・ハッピーエンドのカタルシス
あとあとブレイクすると結構嬉しかったりするけれど、
今回紹介するのは
「決してメジャーにはなれないが買って損しない漫画」。
ただ、やはり万人に向くものではないので
購入に向けたポイントも整理してみた。
どれもマイナーすぎてネット通販じゃなきゃ買えないのはご愛嬌。
おそらくブックオフ10件回ってもあるかどうかというレベル。
青~オールー~
羽生生純 コミックビーム連載 全5巻
「オールー」は琉球の言葉で「青」の意。
自分の作品を大ヒットさせ、何不自由ない大金を手に入れた漫画家。
しかしそれは、空虚を生むことにしかつながらなかった。
ふとしたことで銃に魅入られ、撃つために生きることを決意する。
編集者を巻き込んでヤクザの配下となり、命をかけた「作品」の制作が始まった。
漫画における「狂気」が、かくも面白いものだと再認識させてくれる作品。
この作者固有の粘り気のある漫画描写も見どころ。
「絶対に普通の漫画は描かない」という強い意思。
舞台は沖縄。
絵柄も内容も毒そのものなのに、タイトル通りの透き通る青が見えてくる。
購入ポイント
・仁義なき漫画家
・○○○○礼賛
・自称漫画オタク向け
道子のほざき
一條裕子 近代麻雀ゴールド連載 全1巻
今は亡き「近代麻雀ゴールド」で1999年から2年半に渡って連載された作品が
何故か最近になって単行本化。
「近代麻雀ゴールド」といえば、麻雀の勝負そのものよりも
麻雀を軸にした人間ドラマの劇画が多く、その泥臭さが魅力だったのだけれど
そんな中での清涼剤のような位置付けであった本作。
無職の駄目人間である父親に教訓とすべく、
娘の道子が麻雀用語の由来を持ち出して諭すショートギャグ漫画。
中国の故事っぽく説明されているが、もちろんデタラメ。
駄目人間の父と対比するようでいて、本人も相当駄目な道子のキャラが
どうにも魅力的で、読み出すと止まらない。
麻雀のイメージとしては「品位」と離れた位置にあるが、
とても品のある内容に仕上がっているのは作者の人徳か。
とはいえ、連載を終えて数年を経ているにも関わらず
いまだに作者が麻雀のルールを一切知らないというオチが付いているのがなんとも。
購入ポイント
・麻雀
・屁理屈ギャグ
・清貧
メトロサヴァイブ
藤澤勇希 プレイコミック連載 全2巻
耐震偽装問題で揺れた2005年。
それを見越していたかのように、2006年初めに連載開始された本作。
大都市直下の地震が発生し、地下鉄に残された乗客たち。
手抜き工事が原因で崩壊した駅ビル構内で生きることを余儀なくされ、
本当に助けが来るのかも分からぬまま
残されたわずかな食糧のためにヒエラルキーが形成されていく。
読み終えたとき、本当に2冊に収まっていたのかを確認したくなる密度の高さ。
メインだけで30人以上の登場人物が出てくるにもかかわらず、
それぞれの役割が非常に上手くまとめられている。
演劇の舞台もこなす作者の綿密なプロットが
ベテランの演出で強烈な説得力を放つ。
サバイバル漫画に重要な展開のメリハリ、抑圧と解放のバランスが完璧。
この作品はもっと売れるべき。
購入ポイント
・パニック物
・太く短く
・ハッピーエンドのカタルシス