ジョギングから帰ってきて、本日2度目のブログ執筆だ。
何て痛快な気分だろうか。何といっても阪神が開幕4連勝。そして読売は4連敗なのだ。上原が打たれて逆転負けというのがいい。ジョギングをしていても足取りは軽いし、夜桜が一層きれいに見えた。
タイガースの野球が変わった。最大のポイントは平野恵一選手の加入だ。赤星・平野の1・2番が、相手を撹乱し、自滅を誘う超攻撃的な役割を果たせるようになった。スピード感にあふれ、相手が嫌がる攻撃に徹するプレーは見ていてワクワクする。相手チームには脅威だろう。92年、亀山努が出現した時のような衝撃だ。
開幕戦で赤星・平野が再三セーフティーバントの構えでピッチャーを揺さぶり、好調の相手エースを崩した時、タイガースの野球が変わる予感に身震いしたが、今、予感は確信に変わった。タイガースの優勝は間違いない。他チームを圧倒し、独走するだろう。
去年までは相手ピッチャーがいい時は、全くのお手上げだった。ベンチは全くの無策。何の工夫もなく凡打の山を築くだけだった。塁上でいつもボーっとしているだけの鳥谷をチーム1の快速ランナー赤星がバントで送るなど、相手ベンチが狂喜しそうな采配にはいつも発狂しそうだった。しかし、今年は攻撃的走塁という新たな戦術が加わった。もうひとりの新戦力、新井貴浩選手も、決して足は速くないけれど、積極的な走塁とつなぐ打法で、ポイントゲッターでありながら攻撃の拠点にもなっている。相手を動かし、自分も動く攻撃は、チームにリズムを与え、相手チームには心理的なダメージを与える。(これは選挙も同様だ!)これからは発狂するのは、対戦チームだ。特にこの5年間で25の貯金をしている読売戦は、野球の質の違いを見せつけて圧倒することになるだろう。
今日、もうひとつ嬉しいことは濱中選手の活躍だ。タイガースからトレードされたオリックスで、今日、逆転満塁ホームランを放ったのだ。
昨年11月、濱中選手のトレードが決まった時、大怪我から奇跡の復活を果たし、阪神ファンがこんなにも感情移入して見れる選手を放出するとは・・・と怒り心頭だった。怒りのあまり「もうひとつの阪口直人」に下記のような文章を書いてしまったほどだ。
この時に書いた期待が、そのまま現実になっているかのようだ。
「不死鳥はもう舞い降りない-濱中トレード」(2006年11月26日)
http://ameblo.jp/sakaguchi-naoto/entry-10057309672.html
(前略)
・・・私は熱狂的阪神ファンであるが、岡田監督の采配には全く納得していない。ポストシーズン6連敗という事実が、岡田野球の勝負弱さを象徴していると思う。
とにかく、「1点を取りにいく」意識が極めて希薄な采配なのだ。リードして球界最高のリリーフ陣JFK(久保田智之、ジェフ・ウィリアムス、藤川球児)につなげば、勝利は見えてくる。広い甲子園球場、そして球界最弱の打線だ。足技を交えて、ノーヒットで1点を奪う攻撃に磨きをかけるのが勝利への近道であろう。
濱中選手のトレードは、攻撃的な「スモールベースボール」を目指す、強烈なメッセージなのだろうか? しかし、頭を使った野球、足を使った野球とは全く無縁な岡田野球である。1塁ランナーがヒットで3塁に行けない攻撃、3本のヒットで1点が取れない今の攻撃を変えるには、監督の野球観を大転換する必要がある。
そういう意味では、怪我もあって、守りと足に明らかなハンデを持つ濱中選手と、ガッツあふれる守備が魅力の平野恵一選手のトレードが、岡田野球の大転換を象徴するのであれば、私は納得する。しかし、控えの選手を補強する程度の認識であれば、現在の生え抜きの中で最高のホームランバッター・濱中選手に対する処遇としては、とても納得できるものではない。
さようなら、濱ちゃん! 濱中選手には、新天地でフロントや首脳陣を見返す活躍をして欲しい。そして、タイガースにやってくる平野選手、阿部選手にも是非頑張ってもらい、双方が「いいトレードだった」と思える結果になって欲しいと願っている…。
ゆっくり野球観戦をしている時間はないけれど、タイガースの快進撃で、是非、関西を元気にしてもらいたいものだ。