阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

失業者の生活の不安-自らの経験から

2008年12月24日 19時00分19秒 | 政治
 連日、地域での挨拶まわりを続けています。今日は、紀美野町を中心に歩きました。何軒かで話題になったのは、小沢代表が、「私の息子も派遣社員」と発言したことです。「小沢さんは、麻生さんよりは、ワシらの気持ちはわかるみたいやな」そんな言葉で小沢代表への印象の変化を口にする方もいました。

 私自身も、長い期間、不安定な雇用状況で働いてきました。大学卒業後、キヤノン株式会社に入りましたが、29歳の時に退職し、国連ボランティアとしてカンボジアに赴任。その後も国際協力の仕事を続けました。この仕事は一回ごとの契約ですから、海外での仕事を終えて日本に帰った途端に失業者になります! 合間にはフリージャーナリストとしても活動していましたが、収入は不安定で、ハローワークに仕事を探しに行ったこともありますし、失業保険をもらった経験もあります。

 教員や衆議院議員の政策秘書として勤めていた時は、給与の大半を海外ボランティア活動に注ぎ込んできたので、ほとんど貯金がない状態で政治の世界に飛び込みました。活動すればするほど借り入れ金は膨らみます。衆議院選挙の時期が決まらないまま、出費がかさむ今の状況は大変不安です。

 もっとも、私の場合は、全て自分の選択ですから、不安定な生活状況は不況とは関係ありません。考えてみれば、私は贅沢な生活には全く興味を持ったことがなく、ゴルフ、ギャンブル、お洒落などには全く関心がありません。殆どお酒も飲みませんし、今まで仕事に使う以外の車を持ったこともありません。趣味といえば、ジョギングと貧乏旅行ぐらいですから、大きな出費にはなり得ませんね。
 
 衆議院議員に当選すれば、歳費の多くは再びボランティア活動に注ぎ込むことになると思います。私は健康的で質素な生活が好きなので、当選しても生活が変わることはないでしょう。ですから、議員の収入については興味もありません。しかし、安定した収入がない生活の不安は、自分の経験からよくわかるのです。

 「このままでは年を越せない」そんな悲痛な声をバックに参議院を通過した「国民の命を救うための緊急雇用対策法案」は、衆議院では否決されました。

 世襲で議員になった方々など、裕福な環境で育った議員には理解が難しいかもしれません。しかし、国民が「雇用」を奪われることは、生存権を奪われるに等しいことを、政府・与党は認識して欲しいと願うばかりです。奪われるのは職だけでなく、人間としての尊厳、そして命にまで及びかねないのですから。


阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

ブログ「もうひとりの阪口直人」