阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

果樹王国の魅力を活かした地域活性化

2009年06月29日 19時07分31秒 | 政治

 皆さん、こんにちは。今日は自転車で活動していたのですが、雨で全身ずぶ濡れになりました。和歌山2区の地域活性化について私の政策を求めるコメントを頂いたので、この機会にまとめてみたいと思います。

 和歌山2区は果樹王国であり、また大都会から比較的近い地理的優位性もあります。今ある良さを活かし、いかに独自の開発をしていくかが、一番のポイントだと思います。

 私は、大企業の誘致を夢見るよりも、小さな雇用をたくさん作る就業支援の方が現実的だと思います。特に、若者が働ける場を農業、観光、介護、環境事業関連で創出し、そのための就業支援を税金で行うことが効果的でしょう。特に、過疎化が進む農村地域に加工や販売などの仕事を作り、古い民家などを改築して住む援助をすれば定住を促進する効果もあるでしょう。

 民主党は『農山漁村6次産業化ビジョン』を掲げています。

 1次産業である農林水産業を「6次産業化」(1次産業[生産]×2次産業[加工]×3次産業[販売]=6次産業)し、地域で完結できるように導いていくことが活性化のポイントと考えています。地域で生産したものを地域の伝統的な手法で加工して付加価値を付け、さらに地域の魅力を加えて販売できる体制を構築するのです。特に販売に関してはITを使うことで効果が上がりますから、若者の参入が大きな可能性を生み出します。

 6次産業化は、足し算(1+2+3)ではなく掛け算(1×2×3)であることが重要です。つまり、地域の1次産業がゼロになれば、2次産業(加工)、3次産業(販売)を活性化することもできません。私は、まず良質の農作物を作ることが全ての基本と考えています。

 私は、地域のお宅を2万5千軒以上訪問しましたが、果樹王国である和歌山2区の農村風景や生活文化の豊かさに日々魅せられているひとりです。特に桃やスモモの開花時期、柿やみかんの収穫時の風景などにはいつも感動してしまいます。大都市からの近さもあって、近年注目を浴びている農村観光(グリーンツーリズム)の対象として大きな可能性があると思います。農作業を体験し、豊かな自然や生活文化にふれて頂くことは、魅力的な観光ツールになることでしょう。また、農村観光の活性化は、農業の6次産業化とも相乗効果を生み出すでしょう。

 農村の景観は、癒しや健康を促進する効果もあります。地域が魅力的になれば、保養や介護の場としての農村の価値も高まることでしょう。同じ投資額で何人の雇用を生み出せるかを示す「雇用誘発係数」によれば、介護が一番効果的です。特別養護老人ホームの待機者は38万人。また、自宅での介護(老老介護)によって疲れ切った人々の問題を解決するには、今、介護従事者が40万人近く人が不足しています。働く環境、そして待遇を改善することで、魅力的な職業としての介護の場を地域に作り出したいと思います。

 財源については、まず、年間12兆円を超える天下り、役所の縦割り行政や単年度主義の弊害を改め、税金の無駄遣いを徹底的になくしていきます。その上で、税金の配分を、大都市→地方、大企業→地場産業、コンクリート→人づくりに大胆に組み替えます。その上で、地方分権を進化させ、「地方のことは地方で決める」行政改革を推進し、税金の効果的な投入を図ります。

 そのためにも政権交代、力を合わせて実現しましょう!

 この1週間は、解散に備えた準備と街頭活動に集中していて、ブログの更新ができませんでした。コメントが増え、盛り上がってきたこと、嬉しく思います。ただ、スタッフやボランティアのプライバシー保護など、気を遣うべき問題も見えてきました。コメントについては、私はほとんど外で活動していますので、管理者(事務所スタッフ)が目を通した後に掲載することにしました。誹謗中傷、プライバシーの侵害などの要素があると判断した場合は掲載を見送ることもありますので、ご理解頂ければ幸いです。


 写真:かつらぎ町・四郷の農村風景です。吊るし柿の風景が何とも魅力的です。


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