今日は、一日中、国会事務所で過ごしました。アウンサンスーチーさんへのお礼の手紙&提案書を書き、まだ内容は言えませんがラオスの観光振興に関する提案書をまとめ、中国出張に関する報告書を書き上げました。夕方は久しぶりに国会内の事務所に行き、そのまま憲政記念館で上映された「第4の革命-エネルギー・デモクラシー」の試写会に参加。ドイツから来たカール・フェヒナー監督ともお話し、今、事務所に戻ったところです。
この映画のメッセージ、そして監督の言葉の力にとても感動したので、上映会終了後も残ってフェヒナー監督とお話しました。
私の心に響いた彼のメッセージを要約すると、「革命の一員になることは気持ちいい!」そして、この映画は、現状に対して問題提起をするだけではなく、解決策を提示する映画だということです。何よりも、政治の意志の力がかくも大きく世界を変え得るということに、今、国会議員であることの責任感と使命感を改めて感じました。ドイツでは、1990年の「電力買い取り法」で風力発電が一気に加速しました。また、2000年の「再生可能エネルギー法」により、太陽光発電の導入が爆発的に広がりました。この2つの法律を制定させる中心になったドイツ連邦議会議員(社会民主党)ヘルマン・シェーア氏の激しくも力強い言葉「再生可能エネルギー100%の社会は必ず実現できる」その実現のため、私たちは、もっと真剣に、切実に取り組むべきとのメッセージには大きな力がありました。一方、「『つなぎ』のエネルギー開発への投資なんて無意味」というシェーア議員の言葉については、今の日本における理想と現実を見極めた上で、どのように政治判断をすべきか、考えていかなければならないとも思いました。
東日本大震災の原発事故を契機に、私は昨年、再生可能エネルギー事業の取り組みの現場を10ヶ所以上訪問し、様々な意見交換を行いました。そういう意味では、この映画に紹介されている世界各国の取り組みは、新たな発見というよりは、「改めて共感」したものと言えるでしょう。しかし、この映画の視点には、これから何年経っても時間によって色あせることのない普遍性を沢山感じることができると思います。
この映画の手法は、著名な環境活動家やノーベル賞受賞者、政治家らによって、これから再生可能エネルギー100%の社会の実現は可能とのメッセージが様々な角度から分析、紹介されています。このブログでも紹介したグラミングループによる貧しい人々への再生エネルギー革命も映画の最後に登場します。電気のない村で約2年間を過ごし、電気が拓く可能性を痛感した議員として、ムハマド・ユヌス氏の貧しい人々を対象とした太陽光パネル設置の取り組みには改めて感銘を受けました。
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初登院以来、2年半ぶりに国会議事堂前で写真を撮りました!
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ムハマド・ユヌス氏と最初に会った時の写真、再びアップしてみました(バングラデシュ・チッタゴンにて)