阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

民主主義とデジタルの融合でコロナに対峙-台湾オードリー・タン大臣の挑戦

2021年05月22日 11時28分16秒 | 政治
 昨日は新型コロナ対応で「世界一成功した」と称賛される台湾。中心を担う『天才デジタル担当大臣』オードリー・タン氏に立憲国際カフェで話を聞きました。

 「誰ひとり取り残さない」「声の小さい人の意見に注意して耳を傾ける」ITを駆使してそんな社会を実現する、彼女の理念にとても共感しました。

 彼女の功績として世界が注目したのはマスクマップです。マスクはすべて政府が買い上げ、公平に行き渡るよう実名制(本人確認)で販売。3日後に完成したマスクマップはマスク販売拠点の在庫が、グーグルマップ上で30秒ごとに自動更新されるというものです。タン大臣が用いた画期的な開発方法は、みんなで社会問題を解決するということ。マスクの在庫データをオープンにして、1000人もの民間のエンジニアと共同で『誰もが使える』ものとして完成させたのでした。

 タン大臣が追求する理想はITを国民が政府を監視する手段にすること、つまり政府の情報公開、情報共有を進め、より良い政策の実現のためにより多くの人々が参画し、誰一人取り残さない社会の実現に活用すること。これはまさに民主主義。とても感銘を受けました。