昨日は沢山の誕生日のお祝いメッセージを頂き、ありがとうございました。少しずつ全員の皆さんにお礼のメッセージを送りたいと思います。
この年末年始、ネパールでトレッキングをしました。35年前に見た同じ絶景を見ながら、人生の残された時間をどのように使うべきか改めて考えました。もっと自分らしい生き方があるのでは?とも思いましたが、政治の世界で実現できていないこと、やり残したことが多すぎて、もう一度挑戦するしかない!と結局は同じ結論でした。
自分自身が紛争や貧困の現場に長くかかわったこと、エリートなどではなく、落選を繰り返した落ちこぼれ政治家だからこそ、日本、そして世界の片隅で不条理と闘う人々の声なき声、小さな声を国会に届け、希望を生み出すことこそが自分の使命!との信念が、政治的行動の大きな柱でした。
この考えは変わりませんが、日本という国の存在感の低下、特に経済的な地位の低下と、この期に及んでも旧態依然とした政治を何とかしないことには次世代へのバトンタッチもできないと危機感を抱いています。
GDPは一人当たり2位だった35年前と比較して今は27位。私が初めて政治に関わった2000年から2021年の成長率を見ると日本が4.6%、アメリカが91.0%、韓国が188.0%、イギリスが78.5%、ドイツが64.2%。恐ろしいことにこの差は今後さらに広がります。
一番の要因は消費税です。1989年にスタートしてから34年。その73%は法人税の穴埋めに使われてきました。社会保障への充当はごく一部です。企業献金や組織票で政策をお金で買える大企業が減税で潤う一方、中小零細企業、そして国民には負担が押しつけられ、経済の活力を奪ってきました。今やアジアの国を訪れても物価はあまり変わらず、欧米諸国に行くと日本の貧しさを実感します。必死に踏ん張っている人が報われない。こんな日本にしてしまった政治の責任を痛感します。
政治が生み出した不条理、不公平の象徴としての消費税。まずはここに焦点を当てて、政治の様々な不条理の構造を可視化・改革していかなくては!と思いを新たにしています。