明木茂夫『地図帳中国地名カタカナ現地表記の怪』(2010年5月)
以前高校で地理を教えていた時、中国の地名などが例えば「淮河」が「ホワイ川」、「瀋陽」が「シェンヤン」、「回族」が「ホイ族」といった具合に尽くカタカナ表記になっていたのに疑問を感じたものです。取り敢えず授業では漢字・カタカナ表記の両方を教え、テストではどちらで回答しても良いということにしたものの、果たしてこんなことでいいものかとモヤモヤを抱き続けることになったのでありました。
この地理の教科書や地図帳に出て来る中国の地名のカタカナ表記にツッコミを入れたのが本書。本書ではカタカナ表記が年代によってゆらぎ続けていること、そしてカタカナ表記が漢字廃止・制限論の中から生まれてきたことが明らかにされています。個人的には中国文学・語学の泰斗倉石武四郎がこれに関わっていたということがorzです…… 押っつけられた委員の仕事を適当にこなしていたらこうなっちゃったんでしょうか。
しかし地理教育の方でいくらカタカナ表記にこだわっていたとしても、マスコミ報道や旅行ガイドなどでは「ターリエン」ではなく「大連(だいれん)」、「シンチヤンウイグル自治区」ではなく「新疆ウイグル自治区(しんきょうういぐるじちく)」、「シェンチェン」ではなく「深●(しんせん) ※●は土に川の文字」などと表記・発音されており、学校で習う表記の仕方・呼び方をスルーしているという点が泣けてきます……(「深圳」の場合はこれはこれで問題のある表記だと思うが)
本当の問題は学校教育が現実の社会にコミット出来ていないことなのかもしれません。
以前高校で地理を教えていた時、中国の地名などが例えば「淮河」が「ホワイ川」、「瀋陽」が「シェンヤン」、「回族」が「ホイ族」といった具合に尽くカタカナ表記になっていたのに疑問を感じたものです。取り敢えず授業では漢字・カタカナ表記の両方を教え、テストではどちらで回答しても良いということにしたものの、果たしてこんなことでいいものかとモヤモヤを抱き続けることになったのでありました。
この地理の教科書や地図帳に出て来る中国の地名のカタカナ表記にツッコミを入れたのが本書。本書ではカタカナ表記が年代によってゆらぎ続けていること、そしてカタカナ表記が漢字廃止・制限論の中から生まれてきたことが明らかにされています。個人的には中国文学・語学の泰斗倉石武四郎がこれに関わっていたということがorzです…… 押っつけられた委員の仕事を適当にこなしていたらこうなっちゃったんでしょうか。
しかし地理教育の方でいくらカタカナ表記にこだわっていたとしても、マスコミ報道や旅行ガイドなどでは「ターリエン」ではなく「大連(だいれん)」、「シンチヤンウイグル自治区」ではなく「新疆ウイグル自治区(しんきょうういぐるじちく)」、「シェンチェン」ではなく「深●(しんせん) ※●は土に川の文字」などと表記・発音されており、学校で習う表記の仕方・呼び方をスルーしているという点が泣けてきます……(「深圳」の場合はこれはこれで問題のある表記だと思うが)
本当の問題は学校教育が現実の社会にコミット出来ていないことなのかもしれません。