博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『楊貴妃秘史』その4

2011年01月28日 | 中国歴史ドラマ
『楊貴妃秘史』第19~24話まで見ました。

玉真観で開催される牡丹詩会に出席するため、久々に長安へと戻って来た李白。妻に去られて半狂乱になった寿王や玉環と再会し、あらかたの事情を知りますが、玉環を責めるわけでもなく、ただ彼女を皇帝に寵愛されながら非業の最期を遂げた前漢の趙飛燕姉妹になぞらえる詩を作り、身の処し方を誤るなという注意を与えるのみ。その李白、玄宗に気に入られて供奉としてしばらく宮仕えをすることに。

で、牡丹詩会当日。宴もたけなわという頃になって、父玄宗から玉環を奪い返すと思い詰めた寿王が玉真観へと乱入し、玄宗を刺殺しようとしますが、玉環が彼を庇って替わりに刺されてしまうことに…… 幸い一命を取り留めた玉環ですが、病床で玄宗と愛を確かめ合い、これまで身分を偽っていたのを許すことにしたのでした。

その後で、可毒国(架空の国名)の使者のもたらした蛮書を李白が見事解読し、大唐の面目を施したというエピソードが挿入されますが、これは確か『三言二拍』あたりが元ネタでしたよね?と思ってググったら、『警世通言』が出典とのことです。元の話では渤海国が蛮書を寄こしたことになってますが、架空の国名にされちゃっているのはいつものことですねorz あと、この場面で使者の話している蛮語がどうも日本語っぽいような気がするのですが(^^;)

「これで充分働いたからもういいだろ」ということで、李白は再び旅路へ。玉環は「太真娘子」としてほぼ皇妃としての待遇で後宮に入ることになり、そして玄宗の子を妊娠していることが発覚。……ここまで玉環の身分の転変が物凄いなし崩し的なんですけど、これでいいんでしょうか(^^;) 

これに危機感を抱いたのが後宮の主の梅妃。苦労してゲットしたトップの座を渡すものかと強く決意し、まずは色々小細工して玄宗の同情を買うことにし、10年ぶり(!)に彼と床をともにすることに。しかしそれを知った高力士は、「玄宗の寵愛が玉環から梅妃に移ると、権勢欲の強い梅妃がますます図に乗り、宦官のトップである自分を圧迫してくることは必定」と即座に判断し、床をともにする晩になって、玄宗は華清池でお待ちだと梅妃を騙して移動させ、玉環の妹分で侍女の謝阿蛮を彼女の替わりに玄宗と契らせることに成功。

実はこの阿蛮、密かに武将の高仙芝(このドラマではイケメン)と恋仲であったのですが、玉環のために泣く泣く玄宗に身を捧げることに…… 一方、高仙芝も親交のある忠王李亨(玄宗の三男)から、「阿蛮は仮にも宮女で、父玄宗の女とも言える存在。彼女との仲が父上に知れたらお前の前途も危うくなる」と諭され、彼女のことをスッパリと諦め、皇命により可毒国への遠征へと赴くことになったのでありました。

そして高力士らに謀られたことを知って激怒する梅妃。かくなる上はと玉環の主治医でもある劉太医を抱き込み、玉環に密かに堕胎薬を飲ませようと画策しますが……
コメント
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