博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

大幇会と東洋文庫ミュージアムと

2011年11月01日 | 旅行・オフ会・展覧会
10/29・30と、先週末は東京に行ってました。新宿で開催の大幇会に出るのがメインだったはずですが、10/29に東大駒場キャンパスで北京大学哲学系の王中江氏による「中国出土文献と古代思想世界の新発見」という講演会があるらしい。時間的に行けないこともない。じゃ、行くか!東洋文庫ミュージアムというのが最近オープンしたらしい。じゃ、そっちは30日に寄ってみるか。神保町で古書祭りをやってるらしい。じゃ、それも…… ということで、最終的には何がメインなのかよく分からない状態になってました(^^;) 以下、イベント別にレポートを。

王中江氏の講演
王中江氏の講演の正式なタイトルは「簡明本 出土簡帛文献与古代思想世界的新発現」。郭店簡・上博簡など戦国・秦・漢期の出土資料の発見によって思想史のどの部分が書き替えられるかという話で、内容的には湯浅邦弘『諸子百家』(中公新書)と一部かぶってたような気もします(^^;) しかし始皇帝時代の秦が儒家的な「孝」を重視していたとか、面白い指摘もちょこちょことありましたね。こういうのを見ると、父親への孝より君主への忠を重んじさせるように説く『韓非子』って、始皇帝の時代にあってもかなり浮いた存在だったのではないかという気がしてくるわけですが。

大幇会
新宿から宿に行くのに迷ったorz 更に宿から大幇会会場に行くのに迷い、迎えに来てもらったorz 大幇会参加は3年ぶりぐらいということで、岡崎先生や関東の方々とも久闊を叙することになりました。頂いた景品のDVD『花木蘭』(ヴィッキー・チャオ主演映画)やドラマ『二郎神』はまたいずれ鑑賞するということで……

東洋文庫ミュージアム
2日目は10/20にオープンしたばかりの東洋文庫ミュージアムへ。東洋文庫所蔵の貴重書・絵画が展示されているというのがウリですが、確かに「円明園西洋楼版画」や「アヘン戦争図」など、教科書に載ってるレベルのものがチラホラと…… 個人的にツボだったのは、国宝の『史記』(1145年の写本)と殷代の甲骨卜辞でしたが(^^;) また企画展示コーナーもあり、私が行った時は辛亥革命百周年記念展示ということで、孫文や黄興・蔣介石・魯迅といった革命人士の筆跡が展示されてました。国宝展の展示コーナーなど定期的な入れ替えもあるようで、機会があればまた行ってみたいですね。

神田古本まつり
人多すぎワロタw しかし肝心の収穫はいまひとつ……

最後におまけ。東洋文庫の向かいの六義園にて。
コメント
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