博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大侠霍元甲』その2

2020年09月25日 | 武侠ドラマ
『大侠霍元甲』第6~10話まで見ました。


弟子たちと農頸蓀らに救出された霍元甲は、母親、兄嫁一家、そして新妻王雲影とともに山中の陋屋で隠れ住むことになります。王雲影を演じるのは、『蘭陵王』でのトラウマ演技が印象的な毛林林。


一家丸ごとお尋ね者の身で自由に街に出て行けず、食糧にも事欠く有様ということで、兄嫁からの風当たりが辛く、居候の弟子たちも肩身の狭い思いをします。画像の左から二番弟子の高奇、三番弟子の黄文発、四番弟子の許大有。弟子にはこの他に一番弟子の劉振声と、五番弟子でまだ子供の小伍がいます。

霍元甲は断腸の思いで同居の弟子のうち高奇、黄文発、許大有の3人に霍家に伝わる拳譜を与えて下山させますが、この3人、麓の東光県で鏢局のアルバイトをしてトラブルを引き起こし、山に戻ってきます…… 

霍元甲自らその尻拭いに乗り出し、その過程で東光県の知県薛学の知遇を得て、師弟一同で寿陽県まで官鏢の運送を請け負うことになります。しかしその途中の十三里崗で山賊の罠にかかって積み荷を奪われ、アジトへと連行。




山賊のボスの沙狼・沙燕兄妹。ともに腕に覚えありです。

この2人、王五と霍元甲を慕っているらしく、相手が霍元甲とわかると「お噂はかねがね」モードとなり、釈放されます。しかし実は積み荷の中身がアヘンだったということで兄妹2人して下山し、霍元甲を襲撃。忙しい兄妹です (^_^;) 薛学は清官と見せかけてとんだ食わせ者だったのでしょうか?

しかし積み荷はもう寿陽県の役所に引き渡した後。霍元甲は沙兄妹を説得し、取り敢えず県に訴え出ますが、県側は時間稼ぎをして積み荷を薬草に入れ替え、虚偽の訴えをしたということで霍元甲を棒叩きの刑に処します。このあたり10年ぶりぐらいに頭の悪い武侠を見ている感があり、なかなか辛いです……

寿陽県の魏知県が事件の黒幕であるかに思われましたが、意外にも彼は清官で実情を知らず、その部下の侯典史が東光県側と結託して仕出かした悪事の模様。霍元甲を証拠を積み重ねて自分たちの無実を晴らそうとしますが…… ということで良くも悪くも2000年代武侠のノリですw
コメント
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