博客 金烏工房

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『長安十二時辰』その2

2019年07月08日 | 中国歴史ドラマ
『長安十二時辰』第6~10話まで見ました。

張小敬は龍波の足取りをつかむべく、長安中の娼妓たちの元締め葛老と接触。


崑崙奴の身から地下城のボスに成り上がったという葛老。彼の支配下にある娼妓の瞳児が龍波と接触していたということで、彼女から情報を得ようとしますが、瞳児や葛老は張小敬に何やかんやと条件を突きつけてきます。

で、張小敬は葛老のもとに放っていた密偵を暴露し(情報収集のため長安中に密偵や協力者がいる模様)、更に自身の小指を詰めるという犠牲を払って龍波が出入りしているアジトらしき場所を知りますが、自分から子分となる密偵を相手側に売り渡したということで、これまで自分に従ってきた長安中の「不良人」たちの信望を失ってしまいます。


こちらが話題にのぼっている「狼衛」の協力者龍波。馴染みの間柄らしい女刺客の魚腸と合流し、材料を仕入れて某所にて爆薬の製造にせっせと励んでいます。

そして李必は政敵の林九郎に談判し、靖安司に詰めていた軍人たちを引き下がらせることに成功します。しかし事と次第によっては自分の官職と命を賭けてもいいと林九郎に請け負ってしまったたため、ピンチは脱したものの別の方向で崖っぷちの状態に…… ここらへんで李必らが情報収集したり張小敬が回想したりで、張小敬の過去に関する話が所々で挿入されます。塞外での激戦で生き残って長安に戻れた張小敬ですが、その時の戦友聞無忌が商売のショバ代をめぐって熊火幇といさかいとなって命を失い、その仇討ちのために熊火幇やその背後にいる自分の上司を殺害したというような事情があったようです。

そして聞無忌の唯一の身寄りとして残された娘の聞染は、この一件から長安という街そのものに強い憎しみを持つようになり、「狼衛」の協力者となった模様。何だかISの協力者となった若者の身の上とかぶる部分もありますが……

その聞染、大将軍王宗汜の娘である王韞秀を人質として「狼衛」のアジトに連れ込ませることに成功しますが、そこで瞳児から得た情報をもとにアジトの探りを入れていた張小敬とバッタリ再会。事情を察した張小敬はアジトに突入して囚われの身となりますが、張小敬を探していた熊火幇の面々が彼の身柄を奪おうとアジトに突撃、更に騒ぎを聞きつけた靖安司の兵隊が攻め入って混戦状態に。

隊長の崔器はこれで「狼衛」は壊滅したと李必に報告させますが、実は「狼衛」の首領曹破延らは聞染とともに逃亡しており…… というあたりで次回へ。ここらへんまでで未時七刻(午後4時前ぐらい)ですが、張小敬の過去の話なんかも入っている都合で時間の進行がだいぶ遅くなりましたね。


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4 コメント

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ショバ代だったのか (wanko)
2019-07-22 12:34:14
いや、迎賓館建築という名目での地上げ立ち退きを迫るヤクザに歯向かって殺されたのだと思ってて、とっても現代中国だわと思ってたんですが。
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Unknown (さとうしん)
2019-07-23 08:56:04
>wankoさま
このあたり私もちゃんと話をとらえきれてないかもしれません… 余裕があったら全話見てからこのあたりの話を見直してみます。
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Unknown (wanko)
2019-08-01 16:52:14
35話まで来ましたが、どうやら両方の模様です。
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Unknown (さとうしん)
2019-08-01 20:48:31
現在33話です。もうちょい後でこの話もちゃんと回収されるんですね。
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