『大軍師司馬懿之軍師聯盟』第25~30話まで見ました。
曹丕の魏王即位にともない、司馬懿は御史中丞に出世。息子達もいつの間にか青年に成長しております。
ここで問題になるのは、夏侯惇・曹洪・曹真といった宗親たちの扱いです。彼らの勢力や権限を掣肘したいという曹丕の意を承け、陳羣と司馬懿が有名な「九品官人法(九品中正法)」の草案作成に乗り出すことになります。新たな人材の推薦権を朝廷に一元化し、宗親たちから人事に関する権限を奪おうということなのですが、宗親たちもその意図を察し、「ええい、取り敢えず我らが藩王になってしまえばそんなものはいくらでも潰せるわ!」という方向性により、まずは曹丕に皇帝即位を促すという作戦に出ます。一方、九品官人法を含めた司馬懿らの構想する「新政」は、鍾会ら士族出身の若い学生たちの心を捉えていきます。
そうした中、曹丕はお飾りの帝位に嫌気がさした献帝からようやく禅譲を受け入れることを決意し、皇帝の即位式が行われます。そして新帝となった曹丕の面前で司馬懿が「新政」の策定を求める上奏を読み上げ、宗親たちに動揺が広がります。司馬懿は曹丕の意図を汲んでいるのですが、曹丕はそれを表に出さないので、宗親たちの「新政」へのヘイトは司馬懿に向けられ、司馬懿もそれを承知で鉄砲玉を買って出ているという構図となります。
で、この上奏に対して司馬懿が曹丕からお褒めの言葉を頂き、「朕からの心意を拒むでないぞ」と言い含められて訳も分からず馬車に乗せられて連れられて来た先で、柏霊筠さんとご対面w

後の司馬懿の愛妾柏夫人です。彼女は美貌と知恵を誇るということで曹丕に見出され、司馬懿に側室としてあてがわれることとなりました。その表向きの理由は、司馬懿に美女に溺れたふりをして宗親たちの矛先をかわせということなのですが、その真の理由は、重職となった司馬懿の監視役です。ムリヤリ曹丕の用意した別荘に軟禁され、貞操を守ろうと四苦八苦する司馬懿ですが、夫がいつまでも家に戻らないことを不審に思った張春華が駆けつけて無事救出されます (^_^;) しかし曹丕に彼女を突き返すこともできず、取り敢えず司馬懿宅で身柄を引き受けることに……
そして「九品官人法」が施行に移され、各地で中正官による人材の推薦が行われるようになります。

若き日の小役人鄧艾も推薦に応じますが、名門出身で見た目も爽やかな鍾会があっさり中正官に認められる一方で、身分がなく風采があがらず、おまけに吃音の鄧艾は自信作の屯田に関する論文を読んですらもらえず門前払い。それに先立って柏霊筠が司馬懿に「九品官人法って寒門の子弟の門徒を閉ざすことになりません?」という疑問を呈しているのですが、その予感が一部当たった形になっているわけですね。しかし鍾会が鄧艾の論文に興味を抱き……というところで次回へ。
九品官人法に関しては、朝廷が豪族から人材の推薦権を取り上げようという意図もあったという点と、後にはその意図が形骸化し、「上品に寒門なく、下品に勢族なし」と言われる状態となったことなどをうまくアレンジしているなと思います。
曹丕の魏王即位にともない、司馬懿は御史中丞に出世。息子達もいつの間にか青年に成長しております。
ここで問題になるのは、夏侯惇・曹洪・曹真といった宗親たちの扱いです。彼らの勢力や権限を掣肘したいという曹丕の意を承け、陳羣と司馬懿が有名な「九品官人法(九品中正法)」の草案作成に乗り出すことになります。新たな人材の推薦権を朝廷に一元化し、宗親たちから人事に関する権限を奪おうということなのですが、宗親たちもその意図を察し、「ええい、取り敢えず我らが藩王になってしまえばそんなものはいくらでも潰せるわ!」という方向性により、まずは曹丕に皇帝即位を促すという作戦に出ます。一方、九品官人法を含めた司馬懿らの構想する「新政」は、鍾会ら士族出身の若い学生たちの心を捉えていきます。
そうした中、曹丕はお飾りの帝位に嫌気がさした献帝からようやく禅譲を受け入れることを決意し、皇帝の即位式が行われます。そして新帝となった曹丕の面前で司馬懿が「新政」の策定を求める上奏を読み上げ、宗親たちに動揺が広がります。司馬懿は曹丕の意図を汲んでいるのですが、曹丕はそれを表に出さないので、宗親たちの「新政」へのヘイトは司馬懿に向けられ、司馬懿もそれを承知で鉄砲玉を買って出ているという構図となります。
で、この上奏に対して司馬懿が曹丕からお褒めの言葉を頂き、「朕からの心意を拒むでないぞ」と言い含められて訳も分からず馬車に乗せられて連れられて来た先で、柏霊筠さんとご対面w

後の司馬懿の愛妾柏夫人です。彼女は美貌と知恵を誇るということで曹丕に見出され、司馬懿に側室としてあてがわれることとなりました。その表向きの理由は、司馬懿に美女に溺れたふりをして宗親たちの矛先をかわせということなのですが、その真の理由は、重職となった司馬懿の監視役です。ムリヤリ曹丕の用意した別荘に軟禁され、貞操を守ろうと四苦八苦する司馬懿ですが、夫がいつまでも家に戻らないことを不審に思った張春華が駆けつけて無事救出されます (^_^;) しかし曹丕に彼女を突き返すこともできず、取り敢えず司馬懿宅で身柄を引き受けることに……
そして「九品官人法」が施行に移され、各地で中正官による人材の推薦が行われるようになります。

若き日の小役人鄧艾も推薦に応じますが、名門出身で見た目も爽やかな鍾会があっさり中正官に認められる一方で、身分がなく風采があがらず、おまけに吃音の鄧艾は自信作の屯田に関する論文を読んですらもらえず門前払い。それに先立って柏霊筠が司馬懿に「九品官人法って寒門の子弟の門徒を閉ざすことになりません?」という疑問を呈しているのですが、その予感が一部当たった形になっているわけですね。しかし鍾会が鄧艾の論文に興味を抱き……というところで次回へ。
九品官人法に関しては、朝廷が豪族から人材の推薦権を取り上げようという意図もあったという点と、後にはその意図が形骸化し、「上品に寒門なく、下品に勢族なし」と言われる状態となったことなどをうまくアレンジしているなと思います。
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